紫月はゆっくりと、武器に手を伸ばした。
彼女の手には、拳銃が握られていた。
そう言い、音無は紫月に向かってナイフを振りかざした。
間一髪で交わし、そのまま音無に向かって撃ち
音無の右腕に銃弾が貫通する。
しかし、彼女は一瞬痛みに顔を歪めただけで狂気に満ちた笑顔で楽しんでいた。
そして、そのまま紫月の右膝にナイフを勢いよく突き刺す
痛みで、紫月はナイフを落とし、右膝の血を止めようと必死になっていた。
真っ赤な鮮血が止まらない。
そして、紫月の後ろには音無が立っていた。
音無はその言葉を無視して、紫月の落とした拳銃を拾い上げた。
そして、それを紫月の心臓に狙いを定める。
ドンッ
飛び散る鮮血。悲鳴は聞こえず、そのまま小さな命は消えてしまった。
音無はそれを光の無い瞳で見下していたのだった。
そして、彼女は狂っていた。もう、仲間を想う気持ちは持っていない。
ギィ…
一筋の光が部屋に差し込む。
ドアが開いた。
彼女は心から笑っていた。
次回、最終話。
夜20:00更新













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。