第35話

【まど×健誠リバ】Dom/Subユニバース
1,617
2024/05/24 16:06
まどか…Dom
誠一…Switch
健三…Switch

CP:誠健、健誠、まど誠、まど健

色々CP混ぜちゃった…左右固定派の方ごめんなさい🙇‍♀️
地雷さんは回れ右推奨です!

第13話『(続)Subになった瑠衣の話。(瑠衣Side)』の裏設定です。
誠一くんと健三さんが瑠衣くんの相談に乗れたのは、彼らがDomとSubどちらの気持ちも理解しているから…とか言ってみたり。良ければ読んでみてね☆
 
 
健三side
健三
健三
…はぁ……
テーブルの上を見て、思わずため息をつく。
そろそろまどかさんが起きる時間かと思い、今日は早めに紅茶を用意したというのに…まさか。
健三
健三
……誠一くん、また私の紅茶を…?
誠一
誠一
え、あれ健三のやったん?悪い、もう飲んでもうたわ。
予想通り。
悪びれもなくさらりと告げられた謝罪に、頭より先に口が動く。
健三
健三
はぁ?正気ですか?
健三
健三
何故何度も同じことを繰り返すんでしょう…これだから単細胞は…
誠一
誠一
んな言い方ないやろ!つーかいつもいつも馬鹿にしよって…お前はオレの事嫌いなんか!
健三
健三
まさか、好かれているとでも……?
誠一
誠一
むっ💢
誠一
誠一
ほんならお前は“嫌いな”オレの誕生日をわざわ〜ざ祝ってくれたんやなぁ?
健三
健三
はぁ?あれはまどかさんの付き添いがメインに決まっているでしょう。
健三
健三
誠一くんのためではありません、調子に乗らないでください。
誠一
誠一
はー!素直じゃないやっちゃ…!!
誠一
誠一
今後はいらんわ!そんな心のこもってないサプライズ!!
健三
健三
そもそも、来年も祝ってもらえるとお思いで?ふふっ、笑わせないでください。
誠一
誠一
な ん や と 〜 ‪💢
少しずつ変わる誠一くんのオーラに、いつもなら気が付いたかもしれない。けれど
健三
健三
まどかさんに言われれば別、ですが。
誠一
誠一
あ゙?じゃあそんな嫌いな奴のためにお前は、キッチン立ち入り禁止にしてまでケーキ練習してたんか?
誠一
誠一
なぁ健三
口走った言葉は、もう戻せない。
自分の名を呼ばれて初めて、その目に気が付くなんて。
誠一
誠一
“Say.”違うか?
健三
健三
っ、
いつの間にか、目の前の誠一くんは記録者ではない…Domとしての誠一くんになっていた。
健三
健三
……ずるいですよ、Commandは互いの欲が発散しきれない時のみと……
誠一
誠一
じゃ、それが今や。
誠一
誠一
ほら健三、“Say.”言えへんのか?
健三
健三
っ……ぐ、……ッ…
教えるものですか。

そう言いたいはずなのに、思い通りにはいかなくて。
健三
健三
〜っ…誠一くんほど、私は料理が得意ではありませんから
健三
健三
……練習が必要だったんですよ、それだけです。
誠一
誠一
ほーん?
誠一
誠一
別に失敗してもええやんけ。
健三
健三
美味しいものを食べさせたいでしょう、折角の誕生日なんですから
あぁもう、最悪だ。横目で誠一くんを見ると、これ以上ないほどに嫌な笑みを浮かべているのが分かる。
誠一
誠一
…ふーん?ニヤ
健三
健三
ッ、…最悪です
誠一
誠一
健三、実はオレのことそこまで嫌ってはないんとちゃう?^^
健三
健三
は、馬鹿なこと言わないでください。
誠一
誠一
“Say.”本当は?
健三
健三
っ…そのCommandばかり……
いつも減らず口を叩く自分への仕返しなのだろうか。
誠一くんはDomになると、いつもこうだ。
健三
健三
……なんとも思ってない人にあそこまで、する訳ないでしょう
健三
健三
好きですよ、………ある程度は。
誠一
誠一
なっ…やっぱ一言余計なやっちゃな〜〜
誠一
誠一
っふは、まぁええわ。“Good boy.”褒めといたる。
健三
健三
ん……
少しずつ、ふわふわとした感覚が強くなる。他人に素直に甘えることが苦手な分、この感覚に陥ると、少し歯止めが効かなくなってしまう。

座るよう促されたソファの上で、撫でてくる誠一くんの手に自分から頭を擦り寄せてしまうくらいには。
健三
健三
……
誠一
誠一
っ、ふはw
健三
健三
なんですか…
誠一
誠一
い〜や〜?別にぃ?
誠一
誠一
Subの健三はかわええとこあるよな〜って思っただけや
誠一
誠一
撫でてほしいんか?健三
健三
健三
……
誠一
誠一
“Say.”健三?
健三
健三
………いやでは、ないです
誠一
誠一
そうかそうか〜♪
誠一
誠一
“Good boy.”よく言えたなぁ
男らしいごつごつした大きな手が、少し雑に撫でてくる。
健三
健三
ん……//
誠一
誠一
っふ笑
誠一
誠一
素直やなぁ?
誠一
誠一
普段からは想像できひんわ。
健三
健三
うるさいですね…処しますよ……
誠一
誠一
そんな蕩けた顔で言われてもなぁ笑
健三
健三
……‪💢
やられっぱなしは嫌だった。
事実、頭の中はふわふわしている。…が、これ以上誠一くんに調子に乗られるのは、些か頭にくる。
誠一
誠一
ほら健三、他に何かしてほしいこと…あるか?
健三
健三
‪……えぇ。誠一くん、
健三
健三
“Switch.”交代です。
誠一
誠一
っは、ぇ
自分で発したその言葉に、頭の中が瞬時に研ぎ澄まされた…そんな気がした。
 
 
誠一side
さっきまで大人しく頭を撫でられていた健三の言葉を、瞬時に理解することはできなかった。

ただ、理解するよりも先に、身体の力が抜けたのは分かった。
誠一
誠一
っ、
健三
健三
ふふっ
ふわふわとした頭のまま、健三の肩に寄りかかる。気持ち良さそうだったから…ただ本当に、それだけの理由で。
誠一
誠一
ぅ…ん……
健三
健三
おや、随分と上手にSwitchできましたね。
健三
健三
“Good boy.”上出来です。
Domの健三は、いつもみたいな意地の悪いことは言ってこない。従わせるというより、甘やかしてくるタイプなんだろうか。なんでもないことでもふわりと褒めてくるその言葉が…なんだか擽ったい。
誠一
誠一
けんぞ……
健三
健三
どうしました?
誠一
誠一
……
何かをしてほしいとは思ってない。けど、なんか甘えたくなってしまっている。それが気恥ずかしくてなんとなく、健三の胸にぐりぐりと頭を擦り付ける。
健三
健三
おや…どうしたのかと聞いているのですが。
健三
健三
誠一くん、“Look.”顔上げてくださいよ。
誠一
誠一
う、…
こうなったら、オレは健三の声には逆らえない。押し付けていた顔を上げ、ゆっくりと健三を見上げる。
健三
健三
ほら、今度は誠一くんの番です。
健三
健三
“Say.”言えますよね?
健三の声が脳に響く。
誠一
誠一
ッ……
誠一
誠一
……もっ、と…甘やかしてや……
健三
健三
ふふっ。“Good boy.”よく言えました。
これは、本能だから仕方ない…別に、いつもはこんなこと、思わない。そう、今はSubだから、言ってやってるだけだ。
けど、こう言ったら甘やかしてくれる…それが健三だということも、オレは知っている。
健三
健三
誠一くんは日頃から頑張っていますからね。
健三
健三
我々スワロウテイルのママとして笑。
誠一
誠一
だれがママや…
健三
健三
おや、無自覚ですか?
いつもの健三からは考えられないくらい、優しく頭を撫でてくる。
健三
健三
まどかさんを叩き起すのは少々癪に障りますが…私たちの事を考えてくれているのは、行動の節々から感じていますよ。
健三
健三
好物を作ったり、手を貸そうかと声をかけてくれたり、ね。
誠一
誠一
……あん時、触るなって言うてたやないか
健三
健三
おや、そんな事言いましたっけ。
誠一
誠一
通報する言うてたで…
健三
健三
言葉の綾です。
誠一
誠一
ふん……
別に言葉のアヤ?とか気にしないでいいのに。ありがとう、で十分やのに。
健三
健三
ねぇ、誠一くん
誠一
誠一
なんや…
健三
健三
“Stand up.”立ち上がって。
誠一
誠一
ん……
ぼんやりとした頭で立ち上がると、健三が腕を広げているのが見えた。
誠一
誠一
…え、健三…
健三
健三
どうぞ、ほら。
誠一
誠一
……っ、ん。
健三
健三
“Good boy.”良い子ですね。
誠一
誠一
…ん……ありがと、な…//
健三
健三
いいえ、…こちらこそ。
健三
健三
いつもありがとうございます。
オレよりも低い身長。けど、オレよりも落ち着いた声色。白髪からほんのりと香る健三の匂いに、なんだか気持ちがほっとする。
誠一
誠一
…おちつく……
健三
健三
おや、それは良かったです。
まどか
まどか
そう?何が良かったのか、僕にも教えてよ。
誠一
誠一
う、ぇ
健三
健三
ま、まどかさっ…!!
まどか
まどか
ほら、“Stop.”僕の番。
 
 
まどかside
ふわ、と1つ欠伸をして、部屋を出る。紅茶の匂いはすれど、そこに健三はいないし紅茶もない。飲み終えたのだろうか。
2人の名を呼ぼうとした時、奥から当人たちの声が聞こえた。
まどか
まどか
へぇ…またか。
「恵美に余計な労力をかけるわけにはいかへんって!」
「そうですよ、まどかさんのお手を煩わせる訳にはいきません。」

そう言って、2人が僕にCommandをせがんでくることは全くと言って良い程ない。気を遣ってくれていることは分かっている。けど、別にそれくらい頼ってくれても良いじゃないか。それにーーー
まどか
まどか
僕だって、Domとしての欲求ってものがあるんだから、さ
2人には聞こえない声で呟く。
…と、そんなことを考えていた…気がする。気が付いたら、ぼんやりとしている誠一、上手く切り替えられずに僕の名前を呼ぶ健三が目の前にいた。
……2人とも、良い顔するじゃん。
まどか
まどか
なにぼーっとしてんの?
まどか
まどか
ねぇ、“Come.”来てよ。
誠一
誠一
えみ…
健三
健三
まどかさ…
健三もDomから切り替えられたようで、2人の目が少しずつ蕩けたものになる。
まどか
まどか
ほら、“Kneel.”おすわり。
誠一
誠一
っ…
健三
健三
はい……
へたり、と床に座り込む2人に、愛しさを覚える。あぁ、可愛い僕の記録者レコーダー
まどか
まどか
うんうん。2人とも、“Good boy.”良くできたね。
誠一
誠一
え、へ…
健三
健三
ふふ……
柔らかく2人の頭を撫でる。褒めてやるだけでこんなに嬉しそうな表情をするなんて、可愛らしいにも程がある。
まどか
まどか
ところで、2人でなにしてたの?“Say.”教えてよ。
甘い声で聞いてやると、2人はゆっくりと口を開く。
健三
健三
せーいちくんと…こまんど、使いあってて…
誠一
誠一
せや…けんぞーに甘えさせてもろたんや…
まどか
まどか
へぇ…仲、良さそうじゃん。
健三
健三
まぁ、わるくは…ないかもしれませんね…
まどか
まどか
僕の前では仲良くできないの?
誠一
誠一
わからへん…けど、なんかいいかえしてしまうんよなぁ…
まどか
まどか
ふ〜ん。
いつも、それくらい仲良くしてくれていたら良いのに。僕の前では見せない、まるで2人だけの秘密のような関係は…何か、気に入らないな。
まどか
まどか
…うん、気に入らない。
誠一
誠一
んぇ…?
健三
健三
なにがです…?
まどか
まどか
僕の前では仲良くできない?
まどか
まどか
…そんなの、許さない。
とろんとしている2人の瞳が、ぴくりと揺れ、真っ直ぐと僕を捉えたのが分かる。
まどか
まどか
誠一、“Kiss.”キスしてよ。
誠一
誠一
っ!?
健三
健三
へ、…
へたりこんでいる誠一と目線を合わせるため、軽く屈んでやる。すると彼はおずおずとこちらに寄ってきて、啄むようなキスをした。
誠一
誠一
……ん
まどか
まどか
足りないよ
誠一
誠一
う……
まどか
まどか
ほら、もっと。何したら良いか、分かるでしょ?
誠一
誠一
ん、ぅ……
ぺろ、と僕の唇を舐めてきたと思ったら、せがむような目を向けられる。
誠一
誠一
……えみ、…
誠一
誠一
くち、あけて…
まどか
まどか
…ふっ、“Good boy,”よく言えたね、誠一。
誠一
誠一
んっ……
控えめにも、くちゅりと音を鳴らしながら、懸命に僕の口に舌を入れる誠一を見やる。
うん、可愛い。頑張ってるね。

……まぁ、足りないけども。

そう思い、ぬるりと舌を入れてやる。
誠一
誠一
っ?!////
まどか
まどか
ん?誠一ほら、“Stay.”逃げないでよ。
誠一
誠一
っ、あッ
まどか
まどか
ん……
先程までとは比べ物にならないくらい深いキスで、誠一を溶かしてやる。と、息が上手くできないのか、誠一は弱々しく僕の胸を叩き始めた。
誠一
誠一
っぷは、はっ、っ……ふ、ぅ……
まどか
まどか
あははっ、誠一はキスが下手だねぇ
誠一
誠一
う、うるさいわ……
まどか
まどか
僕ね、いつも面倒見の良い誠一が、キスの1つでこんなに骨抜きにされちゃうの……
まどか
まどか
好きなんだよね♡
誠一
誠一
ッ……//
そう、この顔。
世話焼きタイプな誠一には、理性を持ってってやるくらいに責めるのが1番効くのだ。いつもお世話する側だったはずなのに、こういう時だけはどうも敵わない…なんて、良いと思わない?
まどか
まどか
……あれ、健三、待たせ過ぎちゃった?
健三
健三
ッ……
焦れったそうに、先程よりも艶やかな瞳でこちらを見る健三。その目線にあたかも今気がついたかのように、しかしどこかニヤけた顔で話しかける。
まどか
まどか
ねぇどぉ?
まどか
まどか
健三は、焦らされる方がしんどいでしょ…?♡
健三
健三
う、……は、ぃ………
まどか
まどか
ふふっ
そう、健三はこちらが優位に立ってる時、自分からものが言えなくなる。いつもあれだけグイグイ来るのに、受け取る側になると弱いんだから…本当に、可愛らしい。
まどか
まどか
ねぇ、じゃあしてほしい事、言えるよね?
健三
健三
へ、
まどか
まどか
ほら、“Attract.”おねだりは?
健三
健三
ッ…、!
素直に言えたら、お望み通りにしてあげるから。全力で、可愛がってあげるから。
健三
健三
っ……まどか、さん
まどか
まどか
ん?なぁに〜?
健三
健三
……わ、…わたし、にも…その、……
健三
健三
して…くださぃ……
まどか
まどか
えぇー、健三、
健三
健三
…?
まどか
まどか
何を、してほしいの?
健三
健三
……ッ、…ぅ……
まどか
まどか
ねぇ、なぁに?
健三
健三
……あ、の…
健三
健三
……ふかい、きす…してほしい、です……
まどか
まどか
っふふ、そっかぁ
まどか
まどか
深いのが良いんだ…?♡
健三
健三
……っ
まどか
まどか
ほら、こっち……ん。
健三
健三
ん、あッ//
健三の口の中も、優しく深く犯してあげる。
健三
健三
っ、ふ、ぁ…ん、ッ…////
まどか
まどか
…ぅん……
漏れ出る声がまた可愛らしい。あれだけまどかさんまどかさん、と来る割に、こういう立場になっただけで余裕が消え、いっぱいいっぱいになる。うっすらと涙を浮かべて懸命に息をする彼に、ごくりと喉を鳴らす。
健三
健三
ぷは、っは、ぁ…ふ、ん……
まどか
まどか
ふふ、いいね…その余裕のない表情。
健三
健三
ぅ……//
まどか
まどか
ほら、誠一もおいで
まどか
まどか
…うん。2人とも“Good boy.”良い子だね。
うん、良い子。…だから、
まどか
まどか
まだ、へばるなよ?
夜はここからだ。
僕はDomなんだ。2人には記録者として、名探偵のサポートをして貰わないと。……僕のこの欲求を、満たして貰わないと。
まずは2人が仲良くできるまで、ずうっとお仕置だから…ね?♡

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