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第64話

後日譚
1,119
2025/03/13 06:15 更新
 
【天乃絵斗】



天乃 呂戊太
───
天乃 呂戊太
──さん
天乃 呂戊太
兄さん!
呂戊太の声で、ふと我に返る。
天乃 絵斗
あ…呂戊太
天乃 絵斗
どうした?
天乃 呂戊太
「どうした?」じゃないよ!
天乃 呂戊太
さっきから呼んでるのに!
少し怒って言った。
全く気付かなかった…。
天乃 絵斗
うそ…
天乃 絵斗
ごめん…
天乃 呂戊太
…大丈夫?
天乃 呂戊太
さっきからぼーっとしてるけど…
今度は心配そうに聞いてくる。
天乃 絵斗
…あれー?笑
天乃 絵斗
兄ちゃん今から山登り出来るくらい元気なのになー
天乃 呂戊太
うそつき
天乃 絵斗
え?
鳥井 希
おーい!呂戊太!
鳥井 希
はやく来いよ!
天乃 呂戊太
いま行く!
そう言って呂戊太は皆のところに走っていった。
天乃 絵斗
……
その5人の後ろ姿は昔の記憶を蘇らせる。
今はもう、心がギリギリと痛む思い出になってしまったけれど。
思えばあなたが居なくなって、何もかも変わってしまった。
なんであの時、らだぁの一言に臆してしまったのだろう。
なんであの時、勇気を出さなかったんだろう。
全部、全部、後悔に変わっていく。
こんな事をしても意味なんて無いのに。
どんどん自分が嫌になっていく。
 
"あの後"から時間がいつも通りに進まない。
"アレ"は本当はらだぁでは無かったんじゃないか。
らだぁに似ている何かで、らだぁとは何も関係ないんじゃないか。
そう思えたら、それが事実だったら、どれだけいいことか。
そして、そんな事を考える度に思う。
あぁ、やっぱり俺はらだぁを殺してしまったんだ。
いつも1番助けたい人を助けられない。
自分が憎くて、許せなくて、恨めしい。
天乃 絵斗
はぁ…はは…
天乃 絵斗
どうしよ…僕…
目の前が掠れていく。
あなた
ありがとう
あなた
天乃
天乃 絵斗
居るわけないって、
分かっているのに。
無駄な期待を抱いて、
後ろを振り向いた。
 
ほら、やっぱり居ないじゃないか。
天乃 絵斗
帰ってきてよ…2人とも…
天乃 絵斗
置いていかないで…
 
 
らだ男
━━━━━━━
天乃 絵斗
はっ…!
天乃 絵斗
……
小さい高い音が鳴り続けた。
 
耳障りな目覚ましを止めて、今日の日付を確認する。
もうこんな時期か。
"あの日"が近づくと、夢もそれに伴っていく。
毎日毎日、思い出したくもないあの時の光景。
お陰でこの時期は毎日寝不足だ。
"あの日"が過ぎるとぱたりと見なくなるけれど。
これは僕の贖罪なんだろうか。
そう思うことで胸が少し軽くなっている気がする。
そんなことで許されるなんて思っていないが。
今日は仕事を休んで"あそこ"に行こう。
溜まりに溜まった「話したいこと」を聞かせてあげよう。

























天乃 絵斗
1人じゃ寂しいからさ






















天乃 絵斗
僕が来るまで待っててね























天乃 絵斗
2人とも

















書こうと思ってて忘れてたやつでした

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