暖炉で少し明るくなって、暖かい部屋の中。椅子に座り、寝ている少年を見た。
ノアはベットから出て、室内を歩いていた。歩く音と人の気配で少年は起きた。
少年はため息をついて、少し面倒くさそうに言い直した。
少年はノアの質問に答えること無く、部屋を後にした。ノアは後を追わずに見ていた。部屋をもう一度見るとソファーで横になっている少女を見つけた。
ノアが顔を覗き込むと横になって寝ていた少女と目が合った。
少女は体を起こして、ノアの目を見つめた。ノアは見られ続けたことにどうしようして、声が少しどもった。
ライトミラーはゾンビの様にフラフラと歩き出して、部屋を出た。ノアはその姿に呆気を取られて、部屋には1人ノアのみが残っていた。
ノアがそう唱えると目の前にあったソファーの中にある綿が散り、ノアの上から舞い下がってきた。
ノアは状況を呑み込めずに固まっていると、部屋の外からノックの音が聞こえた。そしてノックした主の声がした。
部屋のドアノブに手を掛けようとした時、先程ソファーを壊したことがフラッシュバックして動けずに固まった。
ノラの気配はすぐに消えて行った。ノアは少し安心した様子で胸を撫でた。そしてそうこうもしないうちに突然ドアが開いた。
菫は辺りを見渡して、綿が吹き出してバラバラになっているソファーを見かけて、歩きよった。
菫は部屋をあとして、嵐のように消えていった。
次回➡壱章 伍話「双子の兄」
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。