ノア、ノラ、ドール等3名が庭に滞在中同時刻、ペラルゴは大広間へ足を踏み入れていた。
ペラルゴ視点
3人で話しているとまた別の者が大広間へ入室してきた。
レオノールは目線を逸らして、黙った。アデルバートとペラルゴはレオノールの発言を聞かなかったかのように話を続けた。
オラクルとレーディアスは何処か苦しそうな表情を浮かべて、黙った。レオノールはイマイチピンと来ない様子をしていたが、アデルバートの表情を見るなり、何かを察したように眉をひそめた。
ペラルゴは大広間を後にしてロビーへ出た。そして何かを探してる様子のドールを見つけて急いで駆け寄った。
ペラルゴはドールに手を差し出して、ドールは差し出された手を取り、2人は手を繋いで歩いてノアを探していた。
ノア視点
ノアの目の前には泥で形成されたような巨大な犬を目の前にして固まっていた。
ノアの顔はどんどん恐怖で歪んでいき、臨戦態勢とはなっていたが、体が一切動かなかった。巨大な犬がノアへ噛み付いてきたが、ギリギリで交わすことはできたが、左腕に牙で裂かれた傷ができてしまった。
ノアはゆっくりと呼吸を繰り返し痛みを和らげるように促した。
考え事をしていると巨大な犬が前足でノアの胸を引っ掻いた。ノアは吹き飛ばされ痛みに悶絶していると、突然少女が現れて、巨大な犬は飛び散って消えた。
【「君!大丈夫?!この傷…深いよね。どうしよう」】
そうしてノアの意識は朦朧としていき、落ちてしまった。そして次目が覚めた場所はどこかの部屋だった。
ノアが辺りを見渡すと一番最初に映ったのは黒髪で片目を隠している少年だった。
次回➡壱章 肆話「双子の妹」



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。