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あなたのグルチャ
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私は携帯のLINEの画面を見ながらぐっと下唇を噛む。
そう、今日私は、
恐れていた、
クリぼっちなのだぁあぁああ!!
ふっざけんなよあいつら!
いつの間に彼氏つくっとったんじゃぁ!
もしかしたら、クリぼっちじゃないかも…!?
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私は全速力でリビングに急いだ。
もう、息切れするぐらい。そんなに家広くないのに。
襖を開けながらリビングにいる六つ子たちに声をかけた。
何、なにあの人達押しくらまんじゅうみたいに一点に固まってんの?
……ん?…元気……なさそう?
はっ!(゜ロ゜;
もしや、この反応は…!?
私はコートを着てお財布をもって、でていった。
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特にいいプレゼントがなくて、プレゼントをいれる箱を買ってきて帰った私は、行き詰まっていた。
ふと、小さいときの記憶が頭をよぎった。
クリスマス、ママは私に「何でもしてあげる券」をくれた。私はその券を、一緒にお買いものがしたい、という願いに使った。普段一緒に過ごさないので、その時間はすごく長く感じられた。私は、クリスマスが楽しみだった。その時は、必ず帰ってきてくれて、プレゼントをくれるから。寂しかった私の、少ない思いでのひとつだった。
少し幼稚だけれども、あの六つ子だから大丈夫だと思いたい(語彙力)
私は「何でもしてあげる券」と書いた細長い紙を、三枚ほど作ってなかにいれた。
…のちにこの券がきっかけであんなことになるとは、知らずに。
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※最後の雑談は作者がポケモンの視聴率が少ない件で涙なので休ませていただきます。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。