前の話
一覧へ
次の話

第5話

寂寞 最終話
19
2024/08/25 04:21 更新
あやり
ここ外?空が真っ黒
こうやどうふ
星も月も無い...
ここの世界の外はほんと黒。それ以外、星も月も、色も、なにもない。
リティ
わたしはリティ、あなたは?
リティはあやり方面で顔を上げ、目を合わそうとしている
あやり
あやりだよ!
あやりはゆっくり顔を動かして、じっくり周りを見ている
あやり
てかここどこ?光出た瞬間ここにいたんだけど
あやり
さっき私がいたところとは全然とは違うし、
あやりの言葉を聞いて、らん子はなにか考えているのか、手を顎に当てて、少し下を向いた
らん
...光が出たときにこの世界に連れてこられたとか?
マックスワン
そういえば、触られた瞬間に光が出る気がする
よくよく考えてみるとそうだ、毎度リティは手を握って、光を出し、光が収まったらあの部屋にいる
マーチィ
...あたいたちが知っている世界ではなさそう
こうやどうふ
別の世界...?
少なくとも手を握って光が出てる時点で普通ではない。きっとこの場所も、また変わった、別の空間なのだろう
今回の子は攻撃もしてきていない、もしかしたら、帰してくれるかもしれない
マーチィ
リティ、ここって別の空間なの?リティがここに連れてきたの?
マーチィ
帰れるんなら、元の世界に帰りたいんだけど、、
さっきまで子供のように、ただ立っているだけでも体が動いていたのに、まるでスイッチが切れたように、ピタッと、髪も揺れなくなった



しばらく何も言わなかった
リティ
やっぱり?
マーチィ
え、「やっぱり」?
まさかの意外な言葉だった。やはり彼女は元々あたいたちを連れてくる気だったのか
リティは斜め下を向き、腕を後ろに組んで、さっきの元気な声とは逆に、静かな声で言った
リティ
私には二つ能力があるんだ
もう一つは人に触れ、創った空間に連れ込める能力。



一つは、自分の空間を創れる能力。


こうやどうふ
そんな能力が...
その能力を使って人を呼んだんだけど...


呼んだ人全員帰りたいって言われちゃってさ
マックスワン
なんで俺たちを連れ込んだの?
口をもごらせて言う、
リティ
...寂しいから?
マックスワン
寂しいから...?
今まで見てきた様子と一緒で、攻撃とか、不幸とか、そういう悪意はないみたいだ
リティ
まぁ、帰りたいなら帰すよ
若干疲れ気味で言った。片手を出し、、
マーチィ
また光!!
またあの光が、手から出てきた。渦を巻いており、中心にはダイヤ型の形がある。周りには小さな丸い光が飛び散っている
あやり
それが帰れる光?なの?
リティ
そうだよ
リティ
これで貴方たちは帰れる
...───
あやり
リティ
巻き込んでごめんね
マーチィ
え、あ、いや─

軽めに謝罪し、その途端、渦を巻いている光がみるみる広がり、言葉まで包み込むぐらいの速度で広がっていった



マーチィ
うへ、、
あまりにも光が眩しく、手で目を覆ってしまうぐらいだった
目を開けてみると、快晴な空があった
マーチィ
...戻ってこれたのかな?
覆っていた手もどかし、ゆっくり周りを見わたすと、あの公園の、青々しい、芝生と木もあった
らん
戻ってこれてよかった
マックスワン
一体何だったんだろう...
こうやどうふ
不思議な子だった...
皆元の世界に戻って安心したのと同時に、リティは何者だったのだろうと、疑問も出てきている
ぴあ
あぁ言う能力者が実際いたんですね
あたいとらんこ以外のみんなは、別の空間に連れてかれたのは初めてなため、みんな驚いている
マーチィ
今回は何もせず帰してくれて平和だった、、
いつもだったら、連れてかれたら戦う道は逃れられないため、仕方なく戦っていた
らん
そうねー、いつもだったら戦うんだけどね
あやり
今回は平和だったのか...
まっくんが深刻そうに言った
マックスワン
「寂しいから」とはなんだったんだろう...
らんこがまた顎に手を当てうつむいた
らん
うーん、独りだったからとか?
ぴあ
確かに、私たち以外、誰もいなかったですからね
ぴあこが閃いたように言う、
こうやどうふ
そうだったら悲しい...
マーチィ
ありそうだなあ...あの子はまた独りになったのだろうか、、
こうして、無事マーチィは謎の空間から脱出することが出来たのでした

~終わり~
動画

プリ小説オーディオドラマ