第100話

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2026/04/01 15:00 更新
side瑠姫

白岩瑠姫
白岩瑠姫
ったく、なんでこんな怪我してんだよ………!
木全翔也
木全翔也
へへ、瑠姫くんごめぇん………笑
白岩瑠姫
白岩瑠姫
あとちょっと反応遅かったら、お前腕無くなってたからな!?
木全翔也
木全翔也
………まじですか
静かな部屋に、俺の説教する声が響く

今日こそは時間があるだろうと思って、あなたの下の名前の世話もそこそこに実験室に篭っていたら、急に入った無線

ため息をつきながら治療の準備をすれば、想像よりも酷い翔也の怪我

反省しながらも笑っている翔也に、心底不安を感じた

………自分より、他人を優先するのが翔也だから

ほんと、そういうところは親譲りなんだよな
白岩瑠姫
白岩瑠姫
はい、とりあえずはこれでいいから
包帯は変えないとだから、1日一回は来いよ
木全翔也
木全翔也
はぁい
………あ、あなたの下の名前は?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
………まだ寝てる
翔也の心配する気持ちもわかる

奨くんと豆が焦って運んできたあなたの下の名前は、半日経っても目を覚まさないから

そこまで酷い怪我じゃないし、そろそろ起きてもいいはずなんだけどな

そんなことを考えながら、翔也を部屋から送り出そうとしたその時、


バンッ!

河野純喜
河野純喜
瑠姫ー!!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
………、はぁ
部屋の蝶番がミシッと鳴ったのは、気のせいにしておこう

………きっと外れてない……はず
木全翔也
木全翔也
わー、純喜くんだ!
河野純喜
河野純喜
お、翔也やん!
お前大丈夫なんか!?
ああ、うるさいツートップが集結した………

というか、純喜が担いでるそれは何

どっから拾ってきたんだと聞こうとして、ふと見覚えがあることに気づいた
白岩瑠姫
白岩瑠姫
おい、それなんだ
河野純喜
河野純喜
………あー、忘れとった!
碧海迎えに行ったんやけど、伸びてもうて……
ついでに怪我ないかも診てくれん?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
………分かった
分かったから、2人ともリビング行ってろ!
仲良くはーい、と返事をした2人を見送って、俺は碧海をあなたの下の名前と同じ部屋に運ぶ

………こいつ、背高いし筋肉あるから重いんだよ………!

なんとか運び終えてベッドに寝かせれば、碧海は完全に脱力していた

仕事、詰め込みすぎじゃね?

今日だって朝から任務だったのに、衝動に任せて殺しの仕事入れたって聞いたぞ

ちょっとは休めー………なんて、実験室にこもってる俺が言えることじゃないけど笑

怪我はしてなかったから疲れてるだけだな、なんて自分の中で自己完結させて、そのままベッドサイドに腰を下ろす

………よく見たらこの2人顔似てんなぁ

ふと、俺の頭に昔2人でした会話が蘇る
白岩瑠姫
白岩瑠姫
『そういえば、碧海って兄弟いんの?』
金城碧海
金城碧海
『あー……一応?』
白岩瑠姫
白岩瑠姫
『………なんで疑問系』
金城碧海
金城碧海
『何歳か下の妹がいるんすけど、生きてるかわからんねん
………もう、いないかも』
白岩瑠姫
白岩瑠姫
『……………』
まさか、な

そんなことあるはずないと思いつつも、俺は碧海とした会話を思い出そうときつく目を瞑った

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