side瑠姫
静かな部屋に、俺の説教する声が響く
今日こそは時間があるだろうと思って、あなたの下の名前の世話もそこそこに実験室に篭っていたら、急に入った無線
ため息をつきながら治療の準備をすれば、想像よりも酷い翔也の怪我
反省しながらも笑っている翔也に、心底不安を感じた
………自分より、他人を優先するのが翔也だから
ほんと、そういうところは親譲りなんだよな
翔也の心配する気持ちもわかる
奨くんと豆が焦って運んできたあなたの下の名前は、半日経っても目を覚まさないから
そこまで酷い怪我じゃないし、そろそろ起きてもいいはずなんだけどな
そんなことを考えながら、翔也を部屋から送り出そうとしたその時、
バンッ!
部屋の蝶番がミシッと鳴ったのは、気のせいにしておこう
………きっと外れてない……はず
ああ、うるさいツートップが集結した………
というか、純喜が担いでるそれは何
どっから拾ってきたんだと聞こうとして、ふと見覚えがあることに気づいた
仲良くはーい、と返事をした2人を見送って、俺は碧海をあなたの下の名前と同じ部屋に運ぶ
………こいつ、背高いし筋肉あるから重いんだよ………!
なんとか運び終えてベッドに寝かせれば、碧海は完全に脱力していた
仕事、詰め込みすぎじゃね?
今日だって朝から任務だったのに、衝動に任せて殺しの仕事入れたって聞いたぞ
ちょっとは休めー………なんて、実験室にこもってる俺が言えることじゃないけど笑
怪我はしてなかったから疲れてるだけだな、なんて自分の中で自己完結させて、そのままベッドサイドに腰を下ろす
………よく見たらこの2人顔似てんなぁ
ふと、俺の頭に昔2人でした会話が蘇る
まさか、な
そんなことあるはずないと思いつつも、俺は碧海とした会話を思い出そうときつく目を瞑った

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。