拓実さんのおかげで、平和な食卓が一変する
両隣から名前で呼べと、叫ばれてます
………静かにして………?
私、今寝不足なんだからさぁ
頭に響くのよ………
グイグイ話しかけてくる2人と、止めてくれる2人
申し訳ないけど、話してる内容が全く頭に入ってこない
私の頭の中にあることは、ただ1つ
………眠い
あー、ご飯の途中なのに寝そう
瞼がめちゃくちゃ重いわ
誰かの笑い声が聞こえると同時に、私は眠りについた
………まあ、怒られたらその時としよう
誰かに抱き止められたような気がしなくもないけど………
気にするな!(?)
おやすみなさい
side碧海
飯の最中に、いきなり寝始めた女
そのまま皿の中に顔を突っ込みそうになってたから、咄嗟に抱き止めた
………この後、どうするのが正解なん?笑
そのまま手離したら、確実に突っ込むぞこいつ
咄嗟に奨くんの方を見たら、にっこりと笑顔が返ってきた
………おーい、奨くん頭やろ………
バタバタしてたから、朝飯食べ終わってたんは俺だけ
………もう、俺が行くしか選択肢ないやん
奨くん絶対こうなることわかってたんやろうなぁ
俺とこの女の関係が良くないのわかっててこうしたんやろか
ったく、いい趣味しとるわ
心の中でぶつぶつ文句を言いながら、女を抱えて食堂を出る
そのまま女の部屋に直行して、部屋の中に入れば………
想像よりも殺風景な景色が俺を出迎えた
女をベッドに寝かせて、部屋をぐるりと見渡す
………別に、変なこと考えとらんからな?笑
こいつとは仲良くもなんともないし
自分の部屋に戻ろうと思って、踵を返した時やった
…………ガシッ
かなりの力で腕を掴まれ、至近距離で女の顔を拝むことになった
腕を離そうとしても、動かない
この細い腕のどこに、そんな力あるん?
真っ黒な髪にふさふさのまつ毛、白い肌
こうやって見ると、改めてわかる
………女だなって
ふと、女が何か呟いた
咄嗟に身を引けば、それと同時に女の首元で何かがきらりと光る
その正体は
_________チェーンに通された、真っ黒な指輪やった
中心に、ダイヤモンドが埋め込まれている
俺は、どこかでこれを見た
その指輪に目を奪われ、俺はしばらくの間そこを動けなかった




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。