部屋に戻ると、早速封筒を開け、手紙を読むことにした
親愛なるあなたの下の名前様へ
この度はゲームへのご参加ありがとうございます
挨拶が遅くなり申し訳ありません
私はこの荘園の主でございます
この荘園にきて、いろいろなことに慣れてきたころでしょう
そんな貴方に今日から日記を書いていただきます
アリス様から受け取った2冊の本の片方は試合についてお書きください。出来るだけ細かいと好ましいです
そしてもう片方はその日の試合以外の出来事についてお書きください。どんな些細なことでも構いません
もし、この日記を書かなければあなたのお望みのものは一生手にはいらないと思ってください
試合はこれから毎日行っていただきます。
最低1回、それ以上やりたい場合はフリーマッチングロビーに行ってください
それと、記念に衣装をお送りいたします
お受け取りください
荘園の主より
手紙を読み終えるとドアをノックする音が聞こえた
扉を開けるとそこには服を入れるような箱が置いてあった
これが手紙に書いていた衣装だろうか…
手紙を読み終わった瞬間に来るなんて少し気味が悪かった
早速着替えてみることにし、箱を開ける
そこには一着だけ服が入っており、説明書が入っていた
怪盗のときの衣装を試合以外で見たいときは箱に入っているスイッチを押してくださいというものだった
箱からスイッチを取り出す
こんなに便利なものを作れるだなんて…ここの技術は世界よりも発達しているのだろうか
服を着替える
姿見で全体をみてみるとそれは
全体的に黒を主体とした燕尾服のようなものだった
ジャンバーのように前は開いていて、右の胸元には彼岸花の紋章が赤で刻まれている。
そして黒い帽子もついていたので
燕尾服に似合うようなやつだ
そしていつものように腰辺りには時計がぶら下がっており、首には師匠の写真が入ったロケットペンダントがついていた
このロケットペンダントは師匠の写真を勝手に撮り、しまったものだった
荘園には持ってきていないはずだが、何故ここにあるのだろう
怪盗のときの服も見ようとボタンを押すとカードのようなものが体中を舞い、どんどん服が変わっていった
といってもあまり変わらず、ロケットペンダントや時計、帽子は変わらず、変わったところといえば服が黒を主体としたマントのようなものになっており、右の胸元の彼岸花が白色に変わり、モノクロが追加されたぐらいだった
試合がもうそろそろだったので待合室に行こうとすると丁度ドアがノックされた
扉を開くとそこにはまだ会ったことのない人がたっていた
顔立ちからして中国のほうの人だろうか
やはり中国の人のようだった
そういうと威十一さんは待合室のほうに行ってしまった
新衣装を身にまとい、部屋を後にした












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!