目を覚ますと見知らぬ部屋にいた
俺の手足には包帯が何重も巻かれていて、丁寧に手当されていた
それでも痛すぎて発狂しそうだ
ガラッ
看護師らしき人が中へ入ってきた
俺は混乱する頭を落ち着かせて深呼吸した
そんなことよりも聞きたいことがある。
俺は無理に身体を起こして、食い気味に口を開いた
看護師の顔が曇る
俺は最悪の結果を想像してしまった
慎太郎は生きてる。
それが分かった途端涙が溢れた
俺は無理矢理身体をベッドから動かそうとした
俺は引き止める看護師を振り払った
手足が痛い上、思うように動かせない
四つん這いになって何とか隣りの病室に手を掛けた
ガラッ
いつもと変わらない慎太郎がそこにいた
俺はすぐさまベッドに駆け寄って泣き喚いた
慎太郎は始終腑に落ちない顔をしていた
そして、俺の目を真っ直ぐに見てこう言った















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!