昼休み。
DDは昼食のパンを片手に、俺の席の前に腰を下ろした。
パンをちぎって口に運びながら、DDは軽い口調でそう
言った。
だけど、俺にはその言葉が、やけに重たく響いた。
深く考えようとすると、胸の奥の何かが沈む感覚が
した。
何気ないふりをして言ったつもりだった。
でも、自分でも分かるくらい、声が少し震えていた。
その優しさが、今は辛かった。
俺のこと、全然気づいてない。
親友としてしか見てない。
胸の奥で、ずっと曖昧にしていた感情が、形を持った。
今まで誤魔化してきた。
「親友だから特別」って、都合のいい言い訳をして。
でも、もう気づいてしまった。
俺はDDのことが好きなんだ、と。
男同士とか、親友だとか、そんなの全部関係なくて。
この気持ちは、ただの友情なんかじゃない。
それがわかってしまった今、どうしたらいいのかもわからない。
でも一つだけ、はっきりしてる。
ただ、それだけだった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!