第4話

返事の時間
239
2025/06/02 10:31 更新
放課後。

教室に残っていたのは俺とDDのふたりだけだった。

終学活が終わると、生徒たちは次々に教室を出て行った。

笑い声、足音、机を引く音。

喧騒が遠ざかるにつれ、教室は静けさに包まれた。

窓際でうつむいていた俺は、意を決して口を開いた。
うみにゃ
.......DD
DD
ん?
うみにゃ
ちょっと、話したいことがある
DDは、俺の方を見て、軽く首をかしげた。

その何でもない仕草に、胸がまた痛くなる。

こんな日常の一瞬一瞬が、全部、好きだったんだ。

それにやっと気づけたから、俺は今日、伝えなきゃいけない。
うみにゃ
俺さ、お前のことが好き
DD
……え?
俺とDDの間に、何とも言えない静けさが流れる。

その沈黙に押しつぶされそうになりながら、俺は何とか笑った。
うみにゃ
冗談じゃない
うみにゃ
本気で言ってる
うみにゃ
ずっと前からなんとなく感じてたけど、
昨日の話ではっきりしたんだ
うみにゃ
俺、お前のことが……好きなんだ
DDは何も言わず、じっと俺を見ていた。

やっぱり、引かれたかな。

気持ち悪いって思われたかな。

そう思ったその時、DDが口を開いた。
DD
....ごめん、その話、後でちゃんとするから
DD
今は…ちょっと、
DD
待ってる人が居るし、行かなきゃ
うみにゃ
....ラブレターの、返事?
DD
……うん
DD
だから、ここで待ってて
DD
絶対、戻ってくるから
そう言い残して、DDは足早に教室を出ていった。

背中が遠ざかる。

教室に残された俺は、一人きりで深く息を吐いた。
うみにゃ
……待ってて、って何だよ
不安が、押し寄せてくる。

戻ってきた時、DDは俺をどう見るんだろう。

それとも、戻ってこないんじゃないか。

そんな最悪の予感が、頭を支配し始めていた。

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