放課後の教室は、静まり返っていた。
夕日が差し込む窓の外を眺めながら、俺はずっとDDの帰りを待っていた。
心臓が痛いほど鼓動を打ってる。
誰かが廊下を歩くたび、教室のドアが開くんじゃないかと身体がびくっとする。
遠くでチャイムが鳴った気がする。
それでもDDは戻ってこなかった。
待つのが、こんなに辛いなんて思ってなかった。
何かが、もう終わった気がして、怖くて。
でも、それでも待つしかなかった。
ガラッ。
ドアが開いて、見慣れた影が差し込んだ。
いつもの調子で、何も変わらないみたいに、DDが笑って入ってくる。
だけど、俺は何も言えなかった。
DDの顔を見た瞬間、感情があふれて、胸がぎゅうって締め付けられて。
言葉を遮るように、震えながら、俺の口から言葉を発した。
声はかすれてた。
涙がもう、頬を伝ってた。
DDが何か言いかけたけど、俺はそれを遮った。
苦笑いみたいな顔で、俺はそう言った。
だけど、本当はそんな風に思ってほしくなかった。
好きって言って、振られて、嫌われて。
それが当たり前だと思ったから、先に自分を責めた。
DDは、何も言わなかった。
静まり返った教室の中で、俺だけが泣いてた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。