第5話

すれ違い
250
2025/06/02 10:31 更新
放課後の教室は、静まり返っていた。

夕日が差し込む窓の外を眺めながら、俺はずっとDDの帰りを待っていた。

心臓が痛いほど鼓動を打ってる。

誰かが廊下を歩くたび、教室のドアが開くんじゃないかと身体がびくっとする。
うみにゃ
……返事、どうなったんだろ
遠くでチャイムが鳴った気がする。

それでもDDは戻ってこなかった。

待つのが、こんなに辛いなんて思ってなかった。

何かが、もう終わった気がして、怖くて。

でも、それでも待つしかなかった。


ガラッ。


ドアが開いて、見慣れた影が差し込んだ。
DD
おい、うみにゃ〜?
いつもの調子で、何も変わらないみたいに、DDが笑って入ってくる。

だけど、俺は何も言えなかった。

DDの顔を見た瞬間、感情があふれて、胸がぎゅうって締め付けられて。

言葉を遮るように、震えながら、俺の口から言葉を発した。
うみにゃ
……何だよ、今さら、
声はかすれてた。

涙がもう、頬を伝ってた。
うみにゃ
……どうせ、付き合ったんだろ?
DD
...は?
うみにゃ
そんなに元気って事は付き合ったんだろ?
うみにゃ
見て分かるよ...
DD
うみにゃ、
DDが何か言いかけたけど、俺はそれを遮った。
うみにゃ
普通に考えてさ、男が男に告白するとか、キモいよな……
うみにゃ
もう、親友やめよう?
うみにゃ
こんなキモい親友がいても、DDにとって損しかないでしょ…
苦笑いみたいな顔で、俺はそう言った。

だけど、本当はそんな風に思ってほしくなかった。

好きって言って、振られて、嫌われて。

それが当たり前だと思ったから、先に自分を責めた。


DDは、何も言わなかった。

静まり返った教室の中で、俺だけが泣いてた。

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