初の魔法少女としての役目を終えた後
混乱したまま先生の元へとみんなについて行った
先生が安堵したような顔でこっちを見る
思い出した様に言う、そこは割とどうでもいいのか
他にも色々あるけど、それが1番の疑問
これで色々な事が起きた
うんうんと頷きながら説明を始めた
あぁ……まぁ1番はそこだろうな
1人で頭の中で解決した
余った自由時間
私は学園の中庭でボーッと花を見つめていた
初めての魔法少女を終えてみたものの、やっぱり謎が多すぎる、よく分からない
「慣れ」か……
やっぱり魔法なんて説明つかないものだし、結局は慣れた方が一番早いのかも
日暮さんとかのここにいるみんなだって、慣れただけで、本当は謎だらけで不思議でいっぱいなのかもしれないし
…やっぱりまだ分かんないなぁ……
迷伊先輩がそっと声をかけてきた
そういえば
魔法少女として戦っていた時、突然迷伊先輩が動けなくなってしまい私が先輩の手を引いて敵から避難してたんだった
そのお礼の為にわざわざ探しに来てくれたのか
自分が言える出来る限りの言葉で先輩に声をかけた
そういえば、なんであの時先輩動けなくなっちゃったんだろ…怖がってた感じだったけど
そうこわごわと話す迷伊先輩の袖は、震えていた
どうしよう、最後の最後で誰でも声掛けれるような薄っぺら言い方になっちゃった
伝わってるといいんだけど…!!
鮫歯……
…そうだったんだ
全然知らなかった(
というか気づいてなかった
普段の癖でいつも下向いてばっかだし目合わせるの苦手だからろくに人の顔なんて見ないし意識すらした事無かったから全然分かんなかった
いやそれはそれで失礼だな(
そう言って袖で隠れた手を私に見せた
そこには、形の歪んだ右薬指と左小指があった
見るだけでも痛々しい傷、包帯の中も、きっとこんな感じだ
きっと、自分が想像するよりも何倍も残酷で、そして何倍も苦しい学校生活だったのだろう
迷伊先輩が微笑んだ
その顔は、ごく普通の愛らしい女の子の笑顔だった
痛まないように、そっと優しく、迷伊先輩の手と自分の手を重ねる
まだこの生活は慣れない
魔法もよく分からないし、モンスターも怖い
でも、
きっと大丈夫
そんな気がした
何……?
























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。