隣でぐーっと伸びをして小さく「終わったーーー!」と叫ぶのはらっだぁさんだった。
お疲れ様でーすなんて言いながらデスクから立ち上がって帰ろうとする。
寂しいから俺終わるまで待っててよね!なんてなんとも言えない台詞を突きつけられて頷いた自分は割とバカだがまあ……らっだぁさんは信頼できるのでよしとしよう。
靴を履き替えようとなんとなく生徒用の下駄箱を通ったときにチラリと目がいったのはやっぱりあなたの下駄箱だった。そこで「あれ」と声が漏れた。
どうしたのー、とらっだぁさんがこっちに駆け寄ってきて俺は口を開いた。
本来なら上靴が入ってる筈であろうそれを見てなんとなく嫌な気がした。
何も残る理由がなかったとしてもあなたと一緒に帰れる方がいいなぁと思って「ちょっと探してきます」と言った。
ふわふわした「俺もー!」という声が聞こえてなんだか遠足気分になった。
まずあなたのクラスの教室を確認して、次に別の教室を探す。どちらにも人は1人もいなかった。
1年生の教室を探していればキョロキョロと辺りを見回すショッピくんとチーノがいた。
そう声を掛ければ焦ったような声でチーノがこう言った
「あなたさんから、こんなメッセージが届いて………!」
目の前に差し出されたスマホの画面には意味深な言葉があった。
「今から何があっても私のこと信じててな」なんて、ちょっとあなたらしいなと思いながらもなんとなく不安が押し寄せてきた。
まだ探してない場所って、どこ?そう聞けば「屋上です、」と不安そうで心配そうなショッピくんgq答えた。わかった、と言う前にすでに足が動いていた。
運動不足のせいかあまり早く動いてるような気はしないが今はとにかく急がないと、不安で死んでしまいそうだった。
重たいドアを開けても望んだものはいなくて、代わりに異質な光景が広がった。
苦しそうな、苦そうな顔をした生徒会メンバーと、首元を押さえたアオイがいた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。