そう強いことを言ったは良いもののやはり自分など所詮人間だ。毎日繰り返されるこの空白の日々が辛くて気持ち悪いものだった。
活動に専念する為としてお見舞いとしてメンバーが病室に来ることも禁止され、孤独となった自分にとってただの沈黙でさえもが痛かった。
あれからというものの肝心な耳の状態は既に完治となっていた。だがまだ大きな音はやはり控えた方が良いとされ入院状態は変わらずだった。
院内で少し歩いていると聞き馴染みのある声が。
受付のお姉さんに頼み込んでるケイヒョンが居た。
マネージャーさんには
メンバーに今の様態をどう伝えるか事前に頼んでいた。
「いつも通りよりも元気で過ごしてる」
そう伝えていたせいだった。
k side
すっかり色落ちした髪色に、寝れてないのが丸見えの目の下の隈。俺なんかよりももっと細く華奢になった体。
あれ、あなたってこんなにちいさかったっけ、
ちがう、困らせたいわけじゃない。
泣かせたいわけでもなければこの再会が嬉しいわけじゃない。いや嬉しいんだ。嬉しいのに、ちがう。
弟たちより我慢出来なかったのは他でもない俺で、車を出してもらってここまできて、少しだけ顔を見れたらいいんだと思って来た。
ちょっとでも顔が見れて、少しのラリーでもいいから楽しく話が出来て、ちゃんと帰ってこいよってハグでもして、帰れればそれで良かった。
あーあ、
振り返るとまだあなたはこっちを見ていた。
だけど、焦点は俺には合ってなかった。
どこか遠くを、ずっと見ていた。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。