俺は準備室の椅子に座り、笹ヶ峰に語りかける
笹ヶ峰は頷き
何を言ってるんだ、この人
体育祭当日
生徒はいっせいに礼をする
その後、各自待機場所へと移動する
笹ヶ峰先生がどんな感じに動いてくれるのか見とこ
笹ヶ峰先生は今回、借り物競争の担当
何をしかけてくるのか、
全く想像できない
先生の目の前には9つの白い箱
学年、クラスごとに違う箱を使うらしい
俺は少し悩み、そしてそのもやもやを抱えたまま過ごすのだった
最終種目
借り物競争
代表生徒が全員定位置に着いた
各クラス一人選出し、借り物競争の走者として出場する
俺はそれに例の友達を選出させた
まあ、元々足も早かったし、臨機応変に対応できるところをクラス全員から取られ、満場一致で選ばれたんだけど
一斉に拍手の音がグラウンドを取り巻く
さすが総勢約500人の名校
グラウンド全てを包み込むようにして響く拍手
やっぱり、そこら辺の学校とは違うなぁ、
パーンッ!と大きな音が聞こえると同時に順番の生徒がいっせいに走り出す
観客席は大きな声援が飛び交う
この学校は特殊で、1番盛り上がる3年生を先に走らせる
その次に2年、1年と順番に行う
この競技では、順位はもちろん
各学年での盛り上がり点というのも存在しており
最終日に盛り上がり点がいちばん高かった学年を表彰するという文化がある
だから、友達が走るのはその一番最後
競技は順調に進んだ
そして、とうとう1年次の競技
バンッ!!
いっせいに駆け出す
1組、2組、3組の順で差ができ始める
俺たちのクラスは3組
途中の男子連続走順で一気に追い抜き
1位を奪取する
そして、アンカーの友達にバトンが贈られる
そして、一気に駆け出しぐんぐんと他クラスとの差を開いていく
そして、借り物ボックスの前まで行く
ボックスを持っているのは
笹ヶ峰先生だ
先生は友達にCome on!と声をかけて手招きをする
そして、ボックスの中に手を入れて
1枚の紙を取り出す
その時
世界の時が止まったかのような
そんな、静けさがグラウンドを覆い尽くした
かなり辛いぞこのカード
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。