(jn side)
その声を聞いたユンギの顔は青ざめていた
ユンギを背中に隠して彼の顔を見た
あ、…こいつ
「殺人鬼…!!!」
昨日見た奴だ
きっと夜だったこともあるから
僕の顔はハッキリと覚えていないのだろう
向こうには気づかれなかった
もう1人の青年がこちらへ来た
そう言い、ふたりは去っていった
僕はユンギの方をむくと
じっと下を向いて震えていた
僕はユンギの手を引いて屋敷へ向かった
帰るなりリビングで今日買ったものを広げる
ユンギはソファに座ったまま今日買ったベリーを見つめていた
僕はユンギの食料を冷蔵庫やら食料庫に入れた
僕はユンギの頭を撫でるだけして
キッチンへ行った
ユンギはただ呆然と座ったままだった
そういえば、食器棚の奥底に
使ってない皿がいくつかあった気がするな、
そう思い、手前にある食器を全部出すと
奥から箱がでてきた
お皿が何枚かとマグカップがあった
早速軽く洗って
紅茶を入れてあげることにした
これで少しでも元気が出るといいけど、
さっきの奴ら、
きっとユンギが言ってた腫れ物扱いしてくる奴だろう
「死んだんだろ、ㅋㅋ」
そう笑った顔を思い出すだけで怒りが湧いてくる
今までずっとそのような言葉でユンギを傷つけ
追い詰めたのだろう
軽率に街へ連れていった自分にも嫌気がさした
馬鹿だった
ユンギの気持ちを考えるべきだった
1人で街へ行くべきだった
モヤモヤ考えてる時
お湯が沸いた音がして我に返る
ティーパックの入ったカップにお湯を注いで
ユンギの元へ持っていくことにした
𝐧𝐞𝐱𝐭 …














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。