(jn side)
そう言うとさっきまであった笑顔が消えていた
"街"
そう、そこはユンギが住んでいたところ
きっと昨日の夜からユンギは行方不明になっている
少しは話題になっているかもしれない
それでもユンギは俯いたままだった
僕は小刻みに震えている彼の手を握った
そう言うとユンギは頷いた
僕の上着を着せて深くフードを被せた
僕の服はすこし大きかったみたいだが
かえって都合良かった
屋敷を出て街へ向かった
僕の腕にしがみつくようにユンギは離れないでいた
何がいいのかわからないけど
嫌いなものがないなら
片っ端からパンやら肉やら色々買った
服…は家に僕のが沢山あるけど
ユンギには大きいかな、買った方がいいか…
うーん…
あ、そうだ、食器買わなきゃ
そうユンギの方を見ると
真っ直ぐととある店を見ていた
そう言って花屋へ行った
ユンギは一つ一つ眺めて考えている
ユンギは赤と紫の実がついた植物を指さした
僕は植物には全く詳しくなくて名前がわからなかった
すると奥から、花屋の人が出てきた
お金を払って受け取り、ユンギに渡した
ユンギは嬉しそうに両手で抱えて歩く
その瞬間
ユンギの声を聞いたからか
近くにいた青年がこちらを振り向いた
𝐧𝐞𝐱𝐭 …














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。