第8話

#7
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2022/03/07 12:50
"久しぶり"しか言葉がわからなくなった。

それほどに私はこの言葉しか言えなかった。


なんで、焦凍くんがいるのに気づかなかったんだろう。人に興味無さすぎる自分にとことん飽き飽きしていた。


それから、少しずつ会話になっていった。


やっぱり焦凍くんは話しやすいなって思った。綿差しのこと気遣ってくれて、笑ってくれて、

話してても全然苦じゃない。
クラスの女子その2
2人は、もともと仲良かったの?
あなた
あぁ、う、ん…
轟焦凍
幼稚園ときに仲良かったんだ
クラスの女子その1
そうなんだ〜
クラスの女子その2
なんかいいよねそういうの(ニコ
クラスの女子その2
うんうん
あなた
少女漫画的な再開だよね
クラスの女子その2
(゚ー゚)(。_。)ウンウン
それから、ぼつぼつみんなと話したりして、人との関わりを知った。

楽しかった。やっぱり人との関わりは大切なんだなと思った。








でも、それはたった1週間の娯楽だった。





次の日、私立学校の転校が決まった。

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