第10話

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2024/04/16 13:11

田中side



また最悪な一日だ。


飯食って…と思ったけど何も食わず

何も飲まずに家を出た。




楽屋に着くと珍しく1番。

誰もいなかったから寝といた。




─────





生きててごめんなさいって


そう思うのは俺がおかしいからなの?



俺は……俺は…


京 本 大 我 .
…ゅり!樹!
田 中 樹 .
はっ…なに?
京 本 大 我 .
顔色悪いよ…魘されてたし…
京 本 大 我 .
大丈夫?、


大丈夫なわけねぇだろ…


本当なら救って欲しい



なんでこんなダメダメになったのか


こんなに弱くなったのか


教えてくれよ…
髙 地 優 吾 .
樹はダメダメなんかじゃないでしょ
田 中 樹 .
ぇ、
髙 地 優 吾 .
いつも皆まとめてMCして
髙 地 優 吾 .
ツッコミしたりボケたり
髙 地 優 吾 .
ラップもできるじゃん
髙 地 優 吾 .
樹、それだけでかっこいいよ?
田 中 樹 .
……。
ジ ェ シ ー .
…それと、左手。どうしたの?
田 中 樹 .
ぁ…いや…その…ッ
ジ ェ シ ー .
大丈夫、誰も責めないよ
田 中 樹 .
つくえ…ぶんなぐった…
ジ ェ シ ー .
パンパンだよ?パンみたい。
田 中 樹 .
へへっ、笑
ジ ェ シ ー .
やっと笑った…
田 中 樹 .
へ…ッ
松 村 北 斗 .
樹最近笑ってなさすぎだったから…
森 本 慎 太 郎 .
樹の笑顔1か月前くらいじゃない?笑
田 中 樹 .
そ…かもね…
まだ、心は重かった


まだ言われたい言葉がある


" 樹の味方はひとりじゃないよ "って

" 樹は偉い " って……

褒めて欲しい、味方が欲しい…
髙 地 優 吾 .
樹…おいでよ
田 中 樹 .
ッ……
髙 地 優 吾 .
頑張れてるだけで偉いんだし、
髙 地 優 吾 .
樹ひとりで抱え込むこともないの。
髙 地 優 吾 .
俺たちはずっと樹の味方なの。ひとりじゃなーいの。
髙 地 優 吾 .
ほら、おいで
田 中 樹 .
こぉちぃ…!!グスッ…


言って欲しいことを全部言ってくれた。

そんな高地は両手を広げて待ってくれてたんだ。

だから俺は、高地に飛び込んだ。

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