私は何年もずっと
カナエの仇を取るためだけに生きてきた
ぐらっ、と視界が揺らいだと同時に
数m離れたところにいる
紫さんたちの焦る顔が見えた
また勝てなかった
逃してしまった
まだ生き続けないといけなくなってしまった
どこからか現れた、見慣れない人に支えられ
おかげで重力に従ったまま
地面に叩きつけられることは避けられた
「 あなた、死なないで 」
薄れていく意識の中で
その声だけが鮮明に思い出された
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尾浜勘右衛門side
こんなこと、天女に対して
思ってはいけないのだろうけど
規則正しい寝息を立てながら眠る天女を見、
新野先生がそう言った
言い訳なんて通用しない
そう思った俺達は、
天女に毒を盛ったことを白状した
新野先生の言葉に、医務室が静まり返る
落ち着いたところで、再び新野先生が口を開く
「怪我の治りが異常なほどに早いんです」
要約すると、天女は自身で止血を行い
傷の悪化を防いだ、とのこと
意識のない状態で止血を行う
きっといつにもない例外だろう
“ 起きたら真っ先に謝ろう ”
きっと、5年全員がそう思ったはずだ
こうして医務室を後にした
夢主ちゃんを助けた謎の人物は
誰だと思いますか!?













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!