目を覚ましてからも
体力が著しく無くなっているのは自分でも分かっていた
歩くのもやっと。
海坊主たちは来ない。
背中に身につけていた碇を
こっちに来てから初めて外した、それくらいしないと動けない
入り口あたりから金髪が見え隠れした。
ヒミコちゃんが帰ってきたのかな
ヒミコちゃんはにっこり笑ってこっちに駆け寄る
その後ろにはいつものみんながいる
なんだかよく分からないけど
弔はスピナー達に支えられている
気絶してるのかな…?
焼け焦げているのかな
恐る恐る聞いた
わたしを心配させぬよう
ヒミコちゃんは明るい顔を向ける。
そう言って立って
一歩踏み出そうとしたら
身体がグラグラ安定しなくて
倒れそうになる
危うくがたっと倒れるところを
荼毘に受け止められる
別にぶつかって痛いとかは無いんだけどなぁ
ヒミコちゃんに心配顔させちゃった…
…
ん?
後ろから触られてる気がする
女の子の身長をイジるなんて最悪!
って言いたいけど
なんか目線が変わってるのは自分でも感じる
そう言われて自分の袖を掴んでみる。
布地が余ってる
首を傾けて
違和感なく誤魔化した
みんなのこと大好き。
だけど
幻想郷のことは口外できないんだ。
ごめんね
弔は目覚めてからずっと
叫び続けている
ボスの宥め方もいまいちよくわからない
外で何があったんだろう
わたしには分からない
だけど
弔の調子が悪いことくらいは理解できる
死んでないから多分大丈夫かなぁ
にゅーおーだー?
全く理解が進まない













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!