蝋野朱美side
光のない瞳でそう脅される
答えなければ…
なんでこんな妖怪のために…
私の両親は排外主義…
厭、妖怪に対してのみ扱いが酷かった
父は名家である蝋野の跡取り
母はヒーローでもない
一般人
二人は駆け落ちした
何故か幻想郷に行き着いてしまったと言う
その為妖怪に対する考えは過激だったらしい
よく近所の人らが過激派だの何だの言っていた
私にはそれがよくわからなかった
妖怪により極貧にされ
私を優先し亡くなっていった両親の
二人の敵討をしちゃいけないと言うの?
彼女はすぐさま
顔を顰める
違う
其奴じゃない
其奴はただ金をせびってただけだ
お布施をせびる奴だったはず
彼女の顔が歪む
目を擦りながら
彼女はこう告げた
そんなの受け入れられるわけない
私は悪くない
全て妖怪が悪い
個性を一生懸命に使う
蝋を手繰るのでさえ一苦労
息を吸うように弾幕を出す妖怪たちが
悍ましい
勘違いじゃない
だって…命蓮寺はあの妖怪と関わりがあったから
一回でもあったらなぶりごろせば良い
貧乏神だって
寝ている間に忍び込んで
封印したはず
それに…
それを言い放った瞬間
彼女の周りの空気が黒く濁った
彼女の目も見れない
彼女から顔からの札、
それに
膝に貼ったはずの札も無様に剥がれていた














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。