あなたside
許せない許せない
何があろうと許せない
彼女に妖怪は悪だと言う教えが敷かれているのは知っている
人里では有名な話だ
だけど
そんなのどうだっていい
唯の思い違いで
私の身内はことごとく惨い姿になった
スペルカードを打ち終わった
あと八枚
八枚で必ず仕留める
目の前の彼女は
目を見開いでいる
今にも腰を抜かしそうな勢いで。
イライラする私を見ながら
まだ怖がっている
ふと気づく
視界が高くなっている
物凄くブカブカだった私の服は
ピッタリ…どころか
キツい
霊力が増えるのも同時に感じる
感情は伝染する
頭の中はもうコイツを殺すことしかない
ああ、また相手のスペルカード。
彼女は大袈裟な動きとともにスペルカードを展開。
弾の扱いも雑で美しくもない
弾幕としては邪道
だけど
いや、だからか
弾がしつこく追ってくる
不可避弾幕…?
些細なルールを守れない奴はこう言う末路を辿るらしい
私の呟きに
彼女は眉を釣り上げる
何処まで巫山戯ているの?
そんなに云うならこっちだって使ってやる
彼女には避けられない弾をいくつも配置した
だが
彼女は
すでに倒れている従者を盾に
再利用…?している
人の心を持っているとは思えない行動に
思わず眉を顰めてしまう
まあそもそも人格は歪んではいたから仕方ないか














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!