第64話

#56
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2026/03/25 06:00 更新
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 この…バケモノが! 

私はバケモノなのかな


でも…お前にだけは言われたくない
(なまえ)
あなた
 さっきまで味方だった人たちを盾にして 
(なまえ)
あなた
 罪なき人を踏み台に生きるお前に 
(なまえ)
あなた
 バケモノなんて言われたくない 
なるべく口角を上げて皮肉っぽく言ったつもりだけど
もう口角が思い通りに上がらない

その時、
スペルカードは終わりを告げる
水の弾幕は消え去る


だがすぐに火が飛んでくる
蝋野 朱美
蝋野 朱美
呪符「すり抜ける赤い札」




…火?
火なんかじゃない




私は目を凝らしてみる







嘘、うそだ

「博麗」と書かれたあの札が
(なまえ)
あなた
 聖さま…聖様! 
お姉ちゃんや聖様を苦しめたあの札が


彼女の手に握られている
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 ビビった?この札あれば割とチートよね 
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 さっきまであんなに威勢よかったのに?
 あれ?妖怪ってやっぱそんなもんでしょ? 

その札は本来正しい…楽園の調停者が握って
正義の鉄槌を振るうためにつかわれるものでしょう?
(なまえ)
あなた
 悪のために使われるお札なんてあってはならない 

彼女は何か返そうとして口を開ける
こちらを見上げている
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 すこーしアンタの水がかかって目が覚めたわ 
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 私とアンタに何があったかなんてわかんないじゃない! 
 今この場では私がヒーローでアンタが大量殺人犯よ!
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 だから 
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 これは正義よ! 

堂々と言ってのける

何故?
なんでそんな馬鹿らしいことが言えるのか私には理解できない
(なまえ)
あなた
 お前も今殺人と等しいことやってる 
(なまえ)
あなた
 味方を盾にした時点でもうそれは殺人と等しい 
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 アンタの杓子定規で物を計らないでよ 
(なまえ)
あなた
 うるさい…お前もだ…   
ぐるぐると思考を重ねるにつれ
辿り着く疑問。



「なぜ蝋野朱美は博麗の札を持ち得るのか?」



札を使える点については先祖がどうとかほざいてたから分からない


その札がなければみんな致命傷にはなっていない筈
あの時間に合っていた

あの時からまた日常が再開するはずだった


なんでそんなに都合よく札を持ってるの?
(なまえ)
あなた
 ねえ 
蝋野 朱美
蝋野 朱美
 は? 
(なまえ)
あなた
 なんでその札を持ってるの? 
 何処から取ってきたの?
(なまえ)
あなた
 答えてよ 
そう問うと
彼女は

まるで悪女…



厭、悪女らしい
気味の悪い高笑いを響かせた
一ノ瀬 アオイ
一ノ瀬 アオイ
もうすぐ完結です
これ言っとかないと急に終わって悲しくなるからね。
書いてるこっちからしても喪失感エグいからね。前回なんかスランプで書けなくなったから。
おつあおー

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