次の日の朝
教室に入った私は、自分の席に鞄を置きながら、昨日のこと
を思い出した。
「....また明日。」
昨日朝光くんが言った言葉。
たったそれだけなのに、なぜか頭に残っている
小さくつぶやいて、慌てて首を振った。
するとーー
当然後ろから声がした
振り返るとそこには朝光くん
それだけ言うと、アサヒくんは自分の席へ向かっていった
なのに。
私は、しばらくその背中を見つめてしまった。
昨日も。今日も。
どうしてか、目で追ってしまう
そんな自分に戸惑っているとーー
教室の後ろから声が聞こえた。
ヒョンソクくん、ジフンくん、ヨシくん、ジュンギュくんが朝光くんの周りに集まっている。
とジフンくんがニヤッと笑う。
即答。
でも、その返事が妙に怪しく聞こえた。
ヨシくんまで笑いながら朝光くんを見る。
ヒョンソクくんがそう言うと、朝光くんは少し眉を寄せた。
ジュンギュくんが楽しそうに笑う
その瞬間。
私は思わず目を伏せた
ーー後ろって。
もしかして....。
ジフン君の一言で朝光君が黙り込む。
その会話を聞いてるうちに、私の胸が少しだけざわついた。
気になる人。
その言葉が、なぜか引っかかる。
でも、朝光くんが誰を気にしているかなんて分からない。
そう思って教科書を開いた。
するとーー
突然隣から、声がする。
顔を上げると、朝光くんがこちらを見ていた。
それだけ言って、自分の席へ戻っていく。
たったそれだけ。
なのに。
私の心臓は、さっきより少しだけ速くなっていた。
そして私はまだ知らなかった。
朝光君の友達が、そんな2人の様子を見ながらーー
こっそり顔を見合わせてたこと。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。