第8話

第6話 まさにそれは五里霧中
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2026/05/06 02:50 更新
五里霧中_ごりむちゅう
どうしてよいか迷い、分からなくなること
完全にやらかした。
多分、景光が私に恋をしている。

「オタクの妄想乙!」って思ったそこのキミ、少し待ってほしい。
本当にその……あからさまに景光の挙動が私に恋をしているソレなのだ。
自意識過剰だと何度も思った。しかし思うたびにご本人の行動でそれを否定されるのだ。

何故か毎日朝からやって来て景光と降谷零と一緒に強制登校。休み時間の為ににっこにこの笑顔で私に話しかけてくる。授業中よく私をガン見し、そして当たり前のように一緒に下校。

なにが!どうして!こうなった!!!!
一緒に帰った日からだ、彼の何に刺さったんだあの時。なにか特別なことしたか?????


ど、どうにかしなくては……
景光の初恋の人ポジション(推定)とか絶対に何かしら大変な目に遭う私は分かるんだよだってここはコナンワールド。

距離、距離置こう!!!!距離置いて関わり少なくしてなあなあにしよう!!!!!
あなた
諸伏くん、登下校別々にしてもいいかな
諸伏景光
どうして?もしかして僕の事嫌いになった?
あなた
いや、嫌いとかそんなんじゃなくて
諸伏景光
じゃあ別々にする必要ないよね?もしかして他に一緒に登下校したい子がいるの?それって僕より大事?僕は家も隣だから最初から最後まで一緒に登下校できるよ?
こ、こいつ!!!小3にして既にヤンデレの素質がある!!!!!
ひ~ん怖いよ死にたくない!!しかし、私はどうにかして景光の恋心から逃れる必要がある!

よし、その為に策を練って……
はい。離れられないまま五年の歳月が過ぎました。受験生のあなたの苗字あなたです。
相変わらず登下校は降谷零も含む三人です。そろそろ本格的に女子の目が怖くなってきました。

前回の年齢は越えたけど流石に中三の勉強は流石に余裕である。なんせ真面目に授業を受けて予習もしてきたので。勉強、マジで大事。

しかし私の目下の問題は勉強ではない、景光だ。
ここ五年でどーにかこーにか離れられないかと画策してきたがどうにもできず、私は景光と降谷零とのサンコイチみたいな扱いになっている。悔しい……

離れることに関してはもう若干の諦めに入っているが、あのヤンデレ気質をどうにかしたい。
付き合ってすらいないのに重い!降谷零以外の男と話していただけで詰められるとかたまったもんじゃない。
景光ってこんなんだったっけ?もっと清くてかわゆい子じゃなかったっけ?なに?私が狂わせたとでも言うの????
諸伏景光
何の本読んでるの?
あなた
アガサ・クリスティーのアクロイド殺しってミステリ小説
諸伏景光
へぇ、読み終わったらオレにも貸して♡
あなた
いいけど、諸伏くんミステリとか読むっけ?
諸伏景光
普段は読まないけど、あなたちゃんが読んだなら同じの読んでみたいなって思って♡
あなた
へ、ヘェ、ソウナンダー
声が甘ったるーーい!!!!軽率に語尾にハートを付けるんじゃありません!!!!!!!
オタクが死んでしまうでしょうが!!!!!!!!!!!!
降谷零
あなたの苗字ってミステリ小説好きだよな
あなた
うん。将来の為に推理力鍛えとかなくちゃと思って
降谷零
なんだソレ、お前探偵にでもなるのか
あなた
いやならないけど
諸伏景光
あなたちゃんが探偵になるなら、オレ助手になっちゃおうかな
降谷零
お前は警察目指してるんじゃなかったのか。軽率に夢を変えるな
諸伏景光
冗談だよ冗談
諸伏景光
あなたちゃんは何になりたいとかあるの?
あなた
まだ決まってない。とりあえずほどほどの努力でほどほどの人生送れたらいいなと思ってる
降谷零
あなたの苗字らしいな
諸伏景光
大人になっても仲良くしようね♡
あなた
あ、ハイ
降谷零
ヒロ……
降谷零が呆れた目で景光を見つめる。
これなんだかんだ一番不憫なポジションに居るの降谷零なのでは?と思ったり。

ヤンデレになってる親友とそれに気付きながらのらりくらりしてる友人に板挟みにされてる状況、大変不憫でならない。
ま!お前がいなくなったら私が景光と一対一になっちゃうのでお前は永遠にそのポジションでいてもらうがな!!!!!
景光から逃げることを若干諦めている主人公(15)
最近逃げる事より今のポジションのままでも生き残る方法を模索する方にシフトチェンジしつつある。
ヤンデレ怖いと言いつつもヤンデレ景光に少しグッときているオタク。
中学では犯罪都市でも生き残るため柔道部に所属。

ゼロ以外の男子との接触絶対許さないマン(15)
あなたが何だかんだ自分に優しいのに付け込んでずっとくっついているヤンデレ。策士
当たり前のように同じ高校に入学する気満々。
中学では弓道部に所属。

ただただ胃が痛い親友枠(15)
付き合うどころか告白すらしていないのに愛が重い景光とそのアピールをなあなあにし躱し続けているあなたに挟まれ今日も胃痛。
五年も一緒にいるのであなたのことも親友認定している。
中学ではテニス部に所属。

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