第76話

信じたくない結果。
306
2024/02/20 02:22
那須side
次の日、死んでないことを確認した俺は、部屋を出た。

那須「……ま、死ぬわけないわな。」

那須「…白出されたわけでもないし、役職持ちでもないし。」


そんなことを呟きながら、大広間に向かう。
もうみんな集まってるだろうか。


作間「おはよう。那須。」

那須「作間くん。おはよ。」


占い師確定の作間くん。
朝起きるの早いのかな?

作間「勝ちたいね。村人。」

那須「うん。絶対勝ちたい。」

作間「俺、この役がさ、来た時嫌だったんだ。」

那須「どうして?」

占い師は確定しやすい役職、どうして嫌なのだろう。俺には分からない。村人とかの方が、罪をでっち上げられて殺されやすいから怖いと思うのに。

作間「嫌でも、メンバーとかの役職がわかってしまうからだよ…村人側ならもちろん嬉しい…けど、人狼側だって知ってしまったら、そのメンバーでも違う目で見てしまうから……」

そっか……そうだよね。
僕らからしたら、占い師が2人居たら、どちらが真か分からない限り人狼が誰かなんて分からない。
だけど、占い師からしたら、占ってしまったら、正体分かっちゃうもんね……


そう言ってる作間くんの目は悲しそうな目をしていた。


浮所「那須!作間くん!大昇が!!」


そんなことを思ってた時、浮所の声が聞こえた。
大昇……まさか

と思った時には、作間くんと同時だった。

2人とも急いで大昇の部屋に急ぐ。


大昇の姿は予想したものそのものだった。


ナイフが刺された大昇。
でも、大昇は怒った顔はしていなかった。

笑ってるようだった。

那須「なんで……?」

藤井「どうしたの?那須」

那須「大昇。殺されるのになんで笑顔なんだろう」

佐藤「確かに…殺されるなら怯えてそうなのに」

猪狩「このメンバーの誰かだったからじゃない?」


ガリさんの意見に納得した。
このメンバーに殺されるのなら、確かに笑えるのかな。
ほかの変な人に殺されるよりは、メンバーの手で人生が終わらせて貰えるなら、まだそっちの方が幸せだよね。


その後、みんなで、大広間に戻った。
朝食のパンを食べて、話し合いに入る。


作間「…村人の中に紛れ込んだ人狼を見つけたよ」

思った通りの一言。
作間くんが一通りを見渡して、見つめた人物は彼のメンバーの1人だった。

作間「残念だよ。みずっくん。」

井上「……え?僕…?」

佐藤「な、何かの間違いじゃないの!?瑞稀くん人狼だなんて……」

浮所「じゃあ、どこに本物の占い師がいるの?」

那須「瑞稀くん意見ないの?」

井上「僕が今どう言っても信じてくれる人なんて……いないよ。」

作間「瑞稀くん……」

猪狩「瑞稀……」

橋本「認めたってことでいいの?瑞稀くん」

井上「認めたわけじゃない。僕は、人狼だと思う人に投票するよ」

こんなすぐに仲間割れが起きるなんて思わなかった…


HiHi Jetsが分裂し始めてる。
美少年もそのうち割れ始めちゃうのかな……

猪狩「出とく。俺霊能だから。」

ガリさんの霊能COしたのをきっかけにみんなは自分の部屋に戻りだした。

プリ小説オーディオドラマ