第54話

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2023/02/13 09:00

海人と廊下を歩きながら何気ない会話を交わす。








海人『 てか俺ほんとバカだったわ…

     自分が怖いの苦手なの忘れてたって… 』





「 ほんとだよ! 」








冗談まじりにそう怒ると、海人はバツが悪そうに言う。








海人『 ほんと、ごめん、、

     代わりにお昼奢るから! 』




「 え? 」




海人『 それなら許してくれる? 』




「 いや…別に私怒ってはないよ笑

        そんな心狭くないです 」




海人『 ほんとのほんと??

      ……そっか、、よかった、 』




「 ……ま、お昼ご飯に免じて許そう! 」




海人『 神様ぁぁぁぁぁ(´;ω;`) 』




「 泣くな泣くな笑 」








その後、外の屋台をまわって食べ歩きしたり、イベントを見学したりして楽しんだ。


イベントではビンゴ大会やじゃんけん大会などのミニゲームをやっていた。



惜しくも2人とも途中で終わっちゃったけど…








海人『 いやー、もうちょっと早くビンゴしてたら

        景品とかもらえたのになー 』




「 じゃんけんは結構早く負けちゃった… 」




海人『 まあでも楽しかったしいいけどね! 』




「 そうだね 」




海人『 これからどうする?お昼も食べたし…

            まだ時間はあるよ 』




「 うーん…… 」







終わりまであと3時間くらいかなあ…。



お昼も食べてお腹いっぱいだし、校内も結構まわったし、正直あんまり行くところがない。





海人『 ……あ!!やっば、!! 』




「 ん?どうした? 」




海人『 先生から呼び出されてたんだった… 』




「 え…何したのよ笑 」




海人『 と、とりあえず行ってくる!ごめんね! 』




「 全然心配しなくていいからねー 」








海人は駆け足で校内へ戻っていった。




うむ……1人はすることがないっ




………校舎裏行こうかな。





私が密かに通っている場所。



校舎裏に草木に囲まれた椅子と机が置いてあって、よくここで居眠りをして暇を潰していた。




お昼に空乃がいない時はよくここに来て心を落ち着かせている。







「 今日も、誰もいないか… 」






人がいないか確認をしてそっと椅子に座る。




何故かわからないけど、ここにいると何でも忘れられるっていうか…


癒しの時間になってるんだよね。







「 ちょっと寝ようかな… 」






そう思って寝転がろうとした時、足音が聞こえた。







「 みやび…ちゃん……? 」




みやび『 ……え、 』




「 …………え、。 」







少しの沈黙が流れる。






みやび『 なんで…こんなとこ…、 』




「 えっと…あの…… 」




みやび『 丁度いいしいっか、… 』




「 え? 」




みやび『 よかったらお話ししましょう 』




「 え、、いいですけど… 」




みやび『 敬語に戻ってる 』




「 あ…… 」




みやび『 隣失礼 』







みやびちゃんは私の隣に腰掛けるとしばらく黙って、また話し始めた。







みやび『 ……誕生日は? 』




「 ……え、、 」






あまりにも普通な質問が飛んできて、少し戸惑った。






「 2月14日…… 」




みやび『 ふーん…… 』








みやびちゃんはそれから私にずっと質問をしてきた。

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