今日もほとけくんは学校みたい。今はまだ来てないから、すっごく暇なんだよね~。
……なにしようかな、…
うん、しょうがない!寝よ~っ。
♢______♢
ほとけ said
ガラガラガラッ…
まぁ、学校行ってたし。
来るの遅くなっちゃったからな~……。
規則正しい寝息だけが、2人きりの病室に響く。
余命があるなんて思えないような表情をして寝てるアイツ。
好き、?
ううん、違う。別に、好きとかじゃない、……。
ほんとに、違う。
好きとか、ありえない。
そんなこと、思うはずない。
絶対、違う。
好きなんかじゃない。
……わかってる。わかってるのに。
そうに決まってる、のに。
無意識にこぼれた言葉。
そう言ってしまったのは、きっと、______。
______ほんとに、違う。違うんだって。
アイツのことなんて、好きとかじゃない。
…………はずなのに、……っ。
ベッドの横にある、ひとつの椅子。
僕がいつも座っているその場所に、今日もまた座る。
スマホを取り出して、いじる。…………つもりだった。
そうするつもりだったのに、自然とアイツの顔を見ちゃう。
自分の顔は、アイツから逸らそうとしてくれない。
りうちゃん、この前なんて言ってたっけ。
僕は、アイツが好き、?
そんなわけないのに、ね……。
なのに、なんでだろ、…………っ。
何処かで、認めてるような感じがした。
気の所為だって、…w
……そう、僕だって、思いたかった。
でも、気づいちゃったものは、もう知らないふりなんてできなくて。
……叶うはずのない恋を、そうやって僕は、自覚しちゃった。
小さくつぶやいた、僕のひとつの願い。
きっと君には届かないままで、真っ白な天井に溶けて、消えて行った。
next ♢















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。