第11話

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2023/12/09 13:00 更新
 
 
(なまえ)
あなた
あ~…暇だなぁ~……
 
 今日もほとけくんは学校みたい。今はまだ来てないから、すっごく暇なんだよね~。



 ……なにしようかな、…
 
(なまえ)
あなた
……寝るか!
(なまえ)
あなた
それしか思いつかないし!!(
 
 うん、しょうがない!寝よ~っ。
 
(なまえ)
あなた
おやすみ、……
 
♢______♢
ほとけ said
 
 ガラガラガラッ…
 
ほとけ
ほとけ
来たよ、…って寝てる、……
 
 まぁ、学校行ってたし。


 来るの遅くなっちゃったからな~……。
 
(なまえ)
あなた
すぅ…すぅ…
 
 規則正しい寝息だけが、2人きりの病室に響く。
 余命があるなんて思えないような表情をして寝てるアイツ。
 
ほとけ
ほとけ
…………
 
 好き、?
 
 
 ううん、違う。別に、好きとかじゃない、……。
 
 
 ほんとに、違う。



 好きとか、ありえない。
 
 
 そんなこと、思うはずない。
 
 
 絶対、違う。


 好きなんかじゃない。
 
 
 
 ……わかってる。わかってるのに。
 
 
 そうに決まってる、のに。
 
 
ほとけ
ほとけ
なんか、……可愛い
 
 
 無意識にこぼれた言葉。
 
 そう言ってしまったのは、きっと、______。
 
ほとけ
ほとけ
……ん?いま、…僕、なんて…言った、……?
 
 
 
 ______ほんとに、違う。違うんだって。
 
 アイツのことなんて、好きとかじゃない。
 
 
 
 …………はずなのに、……っ。
 
 
 ベッドの横にある、ひとつの椅子。

 僕がいつも座っているその場所に、今日もまた座る。
 
 スマホを取り出して、いじる。…………つもりだった。



 そうするつもりだったのに、自然とアイツの顔を見ちゃう。

 自分の顔は、アイツから逸らそうとしてくれない。
 
 
 
 りうちゃん、この前なんて言ってたっけ。
 
 
りうら
りうら
『 あー、なるほどなるほど!
  ほとけっちは、その子のことが好きなんだ!! 』
 
 
 僕は、アイツが好き、?
 
 
ほとけ
ほとけ
…………いやいや、そんな…わけ……ないじゃん、……
 
 
 そんなわけないのに、ね……。


 なのに、なんでだろ、…………っ。
 
 
 何処かで、認めてるような感じがした。
 
 気の所為だって、…w


 ……そう、僕だって、思いたかった。
 
 
 でも、気づいちゃったものは、もう知らないふりなんてできなくて。
 
ほとけ
ほとけ
……僕は、…コイツが好き、……なの、………?
 
 
 ……叶うはずのない恋を、そうやって僕は、自覚しちゃった。
 
 
ほとけ
ほとけ
…僕のこと、……好きになってよ
 
 
 小さくつぶやいた、僕のひとつの願い。
 
 きっと君には届かないままで、真っ白な天井に溶けて、消えて行った。
 
 
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