第5話

005┊︎ 初戦闘‪”‬後半
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2025/08/04 02:40 更新
鬼の身体に、浅くではあるが一太刀入った

霧を纏った刀が、鬼の脇腹を裂いていた
……へぇ、やるじゃないか
鬼は笑っていた

口元から黒い血が垂れ、皮膚がじくじくと再生していく
驚くほどの速さで、傷が塞がる
でも…それだけ?それで終わり?
あなた
終わらない……!
私は再び構えを取り呼吸を整える

冷たい空気を胸いっぱいに吸い込み、足元の霧に意識を向ける
あなた
霧の呼吸――参ノ型、霞散らし!
刃を回転させるように振ると
霧が激しく舞い、視界が一気に白く染まる

その中を駆け抜け、鬼の背後を取る――


               ……は ず だ っ た
……浅いな
――ゴッ!

 

背中に強烈な衝撃が走った
視界がぐらつき地面に膝をつく
あなた
う、ぐっ……!
鬼が無数の腕のような影を背中から伸ばしていた

霧の中から現れたそれが、私を弾き飛ばしたのだ
予想できなかったかい?笑
“視えない霧”の中で、本当に見えないのは……お前自身の恐怖さ
あなた
(まずい……まだ動けるけど……
     この鬼、想像以上……!)
呼吸が乱れる
膝が震える

だが、諦めるつもりはない
あなた
……私を、なめないで
立ち上がり刀を強く握る
あなた
私はまだ、“守れてない”んだから……!
鬼が距離を詰めてくる

大きな口を開き、黒く伸びた舌を垂らしながら
じゃあ、守れるか見せてごらんよ
――この“霧喰い”からさ
鬼の影が、再びこちらへ迫る

背中の痛みは激しく、足は思うように動かない
握る刀が、ずっしりと重く感じる
もう限界かい?
そんな身体でまだ戦うつもり?
鬼はクスクスと笑う

楽しんでいるようだ……
鬼がゆっくりと歩いてくる
君、どうせ柱の継子でもないんでしょ?
だったら…もっと楽に死んだらどうだい?
あなた
……うるさい……
唇が切れ、血の味がする
あなた
私は……ここで終わりたくない……っ
震える足に力を込めて
呼吸が乱れて、視界もにじむ
あなた
私は……この村の人を守るために来た……!
鬼の手が、すぐ目の前まで迫る

鋭い爪が、私の肩を裂く
あなた
くっ……ぁああっ!!
膝をついた

もう立てないかもしれない

目の前が揺れる
鼓動の音だけが、大きく響いていた
あなた
(……苦しい……怖い……)
怖い顔になってるよ
ほら、もうおしまいにしようか
鬼が、ゆっくりと私に手を伸ばす

 

その手が――
あなた
来るな……っ!!
本能だけで、最後の一閃を振るう

でもそれは、鬼の腕に軽く弾かれて終わった
あぁ、残念
今のが君の最後の一太刀かな
鬼の爪が、あなたの頬に触れた瞬間
あなた
(…ごめん……私、約束守れなかった…)
あなた
(ごめん……村の人守れなかった……)
涙がこぼれそうになった


血まみれでもう立てないほどにボロボロになった
ーーーその時



風が変わった

霧が不自然なほど静かになった

でも、まだ誰も見えない

ただ空気がすぅっと鋭く張り詰めた




鬼が、ピクリと動きを止めた
…なに、今の気配……?
私は、地面に手をついたまま、ぼんやりと感じていた
あなた
(――誰かが、来た……?)
でも、意識がぼやけていく

音が遠くなる
あなた
…まだ……終われ……な……い…
その声は、風に消えていった

 

――静寂が、訪れる

そして次の瞬間。
霧の向こうからようやく彼が――

いや、まだ見えない
まだ、ほんの気配だけ

でも、確実に近づいている“何か”があった
二話目
やばい3話目更新したいどうしよう
1日1話

やぶってもいいかな、???

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