第4話

004┊︎ 鬼と対面
160
2025/08/04 02:21 更新
任務地の村に足を踏み入れた瞬間、空気がひんやりと重く感じられた

木々の間をゆらめく霧が、まるで村を包み込んでいるようだった

遠くからは誰の声も聞こえず、静寂だけが支配していた
あなた
(この静けさは…不気味すぎる)
刀の柄に手をかけ深呼吸する

心臓は早鐘のように鳴っているけれど
逃げるわけにはいかない
あなた
ここで私は戦うんだ
ゆっくりと歩みを進めていると、背後から冷たい声が聞こえた
来てくれたんだね、随分遠くから
振り返ると、そこに立っていたのは人間の姿をしていない、異様な姿の鬼だった

骨ばった体に、暗い霧がまとわりついている
目だけが赤く光って、冷たい笑みを浮かべていた
怖がらなくていい
まだ遊びの時間だ
あなた
…私は逃げない
震えそうな声でそう言う
1人なのにどうやって戦うんだ?


鬼はクスクスと笑う

周りを見渡してみると先輩がいない、、、
2人きりになりたくて
先輩遠くに飛ばしちゃった
あなた
なっ、、、、、
あなた
でも、それでも戦う!
そんなに震えてるのに?
君のその刀、ほんとうに使えるのかい?
あなた
使うーー今から証明してみせる
刀を握り直して、呼吸を整える

きりの呼吸を自分の中で静かに思い描きながら。
あなた
壱ノ型、霞斬り!
刃が霧のように揺れて鬼に斬りかかる

 

だが、鬼はゆらりと姿を消し、攻撃は空を切った
まだまだだね
鬼が近づいてくる

刃先をかわしながら、攻撃を続ける
恐れるな
お前の“生きたい”気持ち、そのすべてを叩き潰す
あなた
……そんな事絶対にさせない!!
心が震えるけれど、まだあきらめない
何度倒されても、何度傷ついても、立ち上がる覚悟があった
あなた
ここで負けたら、誰も守れない
叫びながら次の技へ繋げる
あなた
霧の呼吸、弐ノ型、朧霞!
足元から霧が立ちのぼり、鬼の視界を遮る

その隙を狙い、あなたは一閃を放った
あなた
これが、私の力!!
鬼の目が一瞬、驚きに揺れた
だが、笑みは消えなかった
面白い……もっと楽しませてくれ
戦いはまだ始まったばかりだった
今日は2話更新しちゃいます

プリ小説オーディオドラマ