玄樹「大阪かぁ ………確か廉が前住んでたって言ってたよね」
『うん !』
勇太「え 、もう廉と仲良くなったの ?」
『まあ 笑』
玄樹「人見知りの廉と仲良くなるとかすごっ !」
『でも 、少ししか話せてないけどね』
勇太「ふーん…………」
なんか 、勇太くんもそっけない 。
私がなんかしちゃったのかな ?
『ね 、ねえ 、勇太くん』
勇太「なに ?」
『私 、なんかした ?』
勇太「え ?」
『いや 、なんかそっけなかったから
私のせいなのかなあ ……… なんて思っちゃって』
勇太「………… あなたのせいだよ」
『や 、やっぱり私のせいだよね !ごめん !!』
勇太「あなたが廉と仲良くしてるから !
俺はまだ 、あなたのこと好きなのに !!」
『へ ……… ?』
嘘 、でしょ 。
5年も経ってるんだよ ?
『そんな 、そんなことありえないっ 、』
勇太「ありえるから 。現に俺が好きなんだよ」
『ゆ 、勇太くん …………』
勇太「お願い 。また俺と付き合って
あなたのことは俺が絶対絶対 、必ず幸せにするから」
『ほんとに ?幸せにしてくれる ??』
勇太「もちろん」
『じゃあ ……… お願いします』
勇太「よかった ………(ギュッ」
『わっ 、』
勇太「あなた 、大好き」
『私も』
パシャッパシャッ
「ふっ 、これでどうなるかなぁ」
この後起きることなんて 、誰も知らない 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!