第3話

3話
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2026/02/01 06:27 更新














   最初は興味本意で
   話しかけただけだった






   そこに執着しゅうちゃくなどあるわけがなかった






   なのにいつの間にか






   少女の方へ足は動き始めていた




















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 五条 悟 
 おい!待てっつってんだろ! 







   雪の中、大声を出したくなんてなかった






   喉が凍てついて喋るのも辛い













       「 ガランゴロン! 」













   その瞬間、
   けたたましい音が辺りに響き、
   立て掛けられていた
   ドラム缶が倒れる






   実際は、あまり大きな音では
   なかったのかもしれなかったが、
   シンと静まりかえったこの場では
   あまりに大きな轟音だった






 ……ッ ! 







   ドクン……ドクン……


   少女の中で、大きな音が響く






   ドク、ドク、ドク、ドク


   その音は、
   どんどん早くなって少女の思考を害する






じさつ   死にたい    放す
  ドラム缶 つかまる      死ねない
 ゆき  ばけもの   そら    うつくしい


   そんな考えが少女の頭をけ巡る






   そして、いつの間にか
   少女の足は動かなくなっていたようだ






 五条 悟 
 やっっと捕まえた 







   そう言って少女の手をつかもうとした、
   その瞬間しゅんかんだった






 さ、…… 
 五条 悟 
 ? 
 さわらないで!! 







   初めて少女の見せた激昂






   五条と少女は、
   初めて会った“はず”だった






   いや、初めて会ったのだろう






   そんな初対面の人でもわかるほど、
   少女はいきり立っているように見えた






 五条 悟 
 あ  、 あ~ごめんごめん 
 五条 悟 
 無理なら無理って
 言ってくれればよかったのに 


 ハァ、……ハッ、ハァ 
 だい……じょう、ぶ……? 

 五条 悟 
 え、いや 
 五条 悟 
 特に問題はな!?







   その時起きたことを五条は、
   もう忘れないだろう






 五条 悟 
 右、手が……消え、てる ? 
















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   𝘕𝘌𝘟𝘛 ▶▷▶







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