第38話

たかいの
102
2025/12/13 22:20 更新
伊野尾 side


俺の恋人、髙木に連れられてやって来た、

ちょっと大人なバー

カウンターで横並びになって、お酒を飲む

髙木の手は俺の脚にあって、多分家に行く流れ


…でも、俺には、髙木に聞かなきゃいけないことがある

大事なこと、俺たちの今後に関わること
伊野尾慧
あの、たかっ…!!
髙木雄也
伊野尾くん、呼んで
伊野尾慧
あ、うん…
話そうと思ったタイミングで、

髙木のコップが空になってしまった


立っている店員さんに、目線を送ると、さっと寄ってくる
髙木雄也
これと同じのを、伊野尾くんは?
伊野尾慧
へ、?
あぁ、じゃあ、同じのを…
何となく、そわそわして、うわの空だから、

気付いたら、全部飲み干してた


とりあえず、同じものを頼んで、

話を切り出す勇気をもう一度固める
髙木雄也
で、なに?
伊野尾慧
えっ…?!
何、が…?
髙木雄也
なんか話そうとしてたじゃん、なに?
伊野尾慧
あ、あの…ね、
まさかの髙木から、尋ねられると思わなくて、

しどろもどろになりながらも、話し始める
伊野尾慧
実は…この間、髙木がホテル入るの見ちゃった、
女の人と入っていくところ、
俺に仕事だから会えないって言った日、
…あの女の人とは、どういう関係?
髙木雄也
なにそれ、見間違いじゃないの?
伊野尾慧
違うよ、これだけ長いこと一緒に居るんだよ?
俺が髙木を見間違えるわけ…
ねぇ、誤魔化さないで、教えて?
髙木雄也
ホテルに入っていったんでしょ?
自分で分かってるじゃん、
恋人か、身体か、でしかないよね、
伊野尾慧
そん、な…
はっきりと否定してほしかった、

俺じゃない、って…

その日は仕事をしてた、って…

確認してもいいよ、って…

髙木ならそれくらい言ってくれると思ってたのに…


やっぱり男だから飽きちゃったかな、

髙木、俺のこと、そんなに好きじゃなかったかな、

長い間、こんな関係で嫌だったかな、

無理させてたのかな、


髙木のこと、大好きなのに…

俺が男だから、髙木には好きになってもらえない?

俺が男だから、髙木は浮気するの?

俺が男だから、……
髙木雄也
嘘だよ、冗談だからそんな顔しないで、
俺はその日は本当に仕事をしてたよ?
それなのに疑われちゃって、ちょっとムカついただけ
俺だって、気持ちを抑えて仕事してたのに
伊野尾慧
でも、でも、ほんとに髙木だったよ?
俺、髙木のことは絶対に間違えないから、
髙木雄也
…証拠は?
それが俺だったって証拠、
写真とか撮ってある?
伊野尾慧
っ…!!
それは、なぃ…けど、
髙木雄也
じゃあ、俺じゃないな、それ
俺は証明するよ?
本当に仕事だったって、
そう言った髙木はどこかに電話を掛けて

俺にスマホを差し出した

どうやら、一緒に仕事をしてた同僚らしい


あの日は、大きなトラブルもあって、忙しかった

夜は、部長に誘われて、みんなで飲みに行っていた


そんなことを語ってくれた


確かに、俺がホテルに入っていくのを見たのは14時頃

その時間にあんなホテルに入っていくのが

目についたから、あれが髙木かも、って気付いた


でも、その日、ずっと仕事してたみたいだし、

髙木じゃないってことだよね、
髙木雄也
ん、ごめん、こんな時間にありがと、
またな、
電話を切って、スマホを置いた髙木に

身体ごと向き直って、頭を下げた
伊野尾慧
髙木、ごめん
疑ったりして、仕事を頑張ってたのに
髙木雄也
ふふ、それだけ寂しかったんでしょ?
いいよ、許してあげる
その代わり、今日はいっぱい付き合ってね?
伊野尾慧
っ…うん…///
髙木雄也
可愛い、じゃあ行こ
髙木の手が腰に回ってきて、

腰を抱かれるようにして、立ち上がる


そのまま支払いを終えて、

タクシーに乗り込んだ俺たちは我慢ができなくて、

キスを何度も繰り返す


運転手が見てるとか、そんなの気にしないで、

軽いキスから、どんどん舌を絡めて、深いキスになる
髙木雄也
顔、えろすぎ…
そんなに襲ってほしい?
伊野尾慧
ん、雄也が欲しい
髙木雄也
っ…煽んなよ、
すいません、そこで降ります
いきなりタクシーを降ろされて、

目の前にあったホテルへ、連れて行かれる


雄也に全てを任せてされるがままにしてると、

部屋に入った瞬間に、壁に押し付けられて、

唇が重なり、雄也の手は俺の服を落としていく
伊野尾慧
ゆーやも、ぬいで…?
髙木雄也
そんなのいいから、1回抱く
解しもしないで捩じ込まれたそれは、

痛くて堪らなかった


でも、その熱が俺を求めていた証だと思うと嬉しくて、

壁に押さえつけられたまま、抱かれた
伊野尾慧
ゆーやっ…!!♡♡
あぁ、んっ…♡♡
髙木雄也
やべ、1回出すから、床汚すなよ?
伊野尾慧
あ、むりっ…むりぃっ…!!!♡♡♡
どくどくと奥に注がれる熱を感じていると、

抱き上げられて、ベッドに落とされた


モノが一度抜かれて、

四つん這いにされると、また挿ってくる
髙木雄也
お仕置きもしなきゃな、
俺のこと、疑った罰
伊野尾慧
あ、あぁっ…イったばっか…!!♡♡
髙木雄也
知らね、お仕置きなんだから
俺が満足するまで、付き合えよ
そう言われて、その言葉通り、めちゃくちゃに抱かれた


この後、バックで3回、騎乗位が1回、

対面でもしたし、窓際で立ちバックもした

風呂に入ろうとしたのに、そこでも抱かれた

雄也って絶倫なんだな、って初めて気付いた


へとへとになった俺は、風呂から出るなり、

ベッドに飛び込んで、意識を手放した
髙木 side


伊野尾くんの寝顔を見つめていると、電話がなった

相手は、あの日別れた女

遊びだって言ってるのに、本気になりやがったから捨てた
髙木雄也
連絡するなって言ったよな
なに、今更
お願い、遊びでいいから、捨てないでよ
雄也じゃなきゃダメなの
髙木雄也
うざい、そういうのが無理
もう俺らはお終い、
連絡先ももう消すから、二度と連絡すんな
や、やだ…!!
雄也くん、ねぇ、ね…
はー、バカじゃないの

疲れた、ムカつく

ていうかさっさと連絡先を消しておけば良かった


俺は伊野尾くんの為に女と付き合ってんの

毎回、こんなに抱き潰して、負担にするわけにはいかない

わざわざ友達にアリバイまで手伝ってもらって、


だから、その役割を分かってないような女は要らない


ま、いいや、

今日は、伊野尾くんが起きたら、もう1回しよ

不安になってるみたいだから、抱き潰すくらいが丁度いい
伊野尾慧
ゆーや、
髙木雄也
おはよ、伊野尾くん
勝手に寝ちゃうなんて、ダメじゃん
今から、もう1回戦行こうか
伊野尾慧
ひぁっ…?!?!
っ…きてぅ…♡♡
伊野尾くんの啼き声が部屋中に響き渡って、

静かになったのは、数時間後の話

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