第14話

第十四章【ビターチョコとホワイトチョコ】
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2021/04/06 03:43
大好きな人のことをいつも考える。

初めて会った日のこと、

雨、抜け出した日、

あの日あの時、
いつしか君に依存していることに気がついた。
君が居なければ、生きる理由も失うのだと、
懐かしい記憶、あの時も一緒だった。
何もかも嫌になった。
生きるって何?
死ぬって何?
親の愛情も受けてない僕には全くわからなかった。
何も知らない、勝手に居場所エヴァ決められて、
エヴァによって傷つけられたからって僕が殴られる。
乗りたくて乗ってるわけじゃないし、

勝手に乗せられた。

居場所がそこしかなかったから、

ここに居るだけなのに、なんでそれだけでみんなに批判されなきゃいけないの?
そこに現れたのは第5の少年カヲル君だった。
優しくて、僕の心の傷も癒してくれる君のことが好きだった。とても。
優しく包み込んでくれるような、辛いことも忘れられたような、そんな僕にとってかけがえなのない人だった。
ある日その人を失った。
僕が頼りすぎたのかもしれない、自分のミスでエヴァで君を失った。
さっきまで笑っていたのにすぐ僕から居なくなるのはどうして?
泣きながら君の名前を叫んだ。
けど、声は届くはずもない
結果的に報われなかった。
けど、
また出会った。
違う世界で、同じように、
その時僕は君を覚えていなかったけど、カヲル君は僕を幸せにするためにやってきたと、そう伝えてきて、何度も何度も出会い別れを繰り返していると、
とても僕は嬉しかった。

何度も君に会える。

けどそのかわり何度も失った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕はシンジ君のために生きてきた。
何度も何度も繰り返して、
シンジ君が幸せになっていると、僕まで幸せになれたから。
君を求めて、
何度も何度も君の前で消えても、

また逢いに行くよ。
シンジ君
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
……
ここはどこ…?何も無い…世界?
確か僕はカヲル君と帰ったはずじゃ…
何か呼び声がする。

少しそちらに歩いてみる。
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
誰か居ますか…!
僕の声が響くだけ
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
誰も居ないのかな…また僕はひとりぼっちなの…
「違うよ、」とさっきの人と同じ人の声がする。


_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
どこにいるの…??君は誰…?
「僕は、」

どんどん声が大きく聞こえてくる。
どんどん近づいてきていることがわかる。
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
渚カヲル、だよ、碇シンジ君。
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
…カヲル君…!
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
ここに居たの…?
白い霧で周りがぼやけてくる。
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
うん、ずっと待っていたからね、
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
…でも、ここはどこ…?
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
現実…夢?
戸惑いながらもカヲル君に必死に話しかける
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
どちらでもない、君の世界。
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
…そうなんだ、って…カヲル君!?
カヲル君が霧の中で少しずつ見えなくなっていくような気がする
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
ごめんね、永遠にここに入れればいいけど、時間が限られてるみたいだ。
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
少し渡したいものがあるんだ、これ、シンジ君に…って思って、
消えかけている細くて白い手で何が入っているではろう袋を渡してくる
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
これは…チョコ…?
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
そう、遅くなってしまってごめんね、バレンタインチョコ、
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
君に似ているホワイトチョコで作ってみたんだ、初めてだったけど、是非食べて欲しくて…、
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
…うん、ありがとう。カヲル君…。
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
僕も、…
カバンに入れていたチョコを目の前に差し出す
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
用意してたんだ…、、ホワイトデーにって思ったんだけど、
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
…!ありがとう…嬉しいよニコッ
僕もニコッと笑う
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
でももう、時間みたいだ….
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
そんな…!!カヲル君…まだ話したいこと沢山あるのに……
涙が数滴垂れてくる
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
カヲル君が…居なくなったら…僕……っ
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
大丈夫。また、逢いにくるよ絶対、
カヲル君をそっと抱きしめる
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
…ありがとう。大好きだよ、カヲル君……
_渚@なぎさ_カヲル
なぎさカヲル
…うん、僕もだよ、シンジ君。
涙がまた1滴、垂れた瞬間。







ポタッ…
カヲル君は消えてしまった____。
また逢えたらいいな。
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
…僕に生きる理由をくれてありがとう…。
最後にほのかに苦いカヲル君の匂いがした。


























































┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





僕は眠っていた様だ。





僕はいつも起きると
なぜか〝泣いている。〟
でも1つ心当たりがある。




ほのかに苦い匂い。


懐かしい匂い。














カヲル君……。
〝また逢えるよ〟
_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
………僕の大好きだった人。























_碇@いかり_シンジ
いかりシンジ
また逢えるよね…カヲル君。







































…END「ビターチョコとホワイトチョコ」





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