いつも通りナポレオン商店街で買い物をしていた依央利はなに
かを見つめていたテラと出会う。
テラが指差す先には恐らく引越し中のカルガモの親子がぞろぞ
ろと歩いていた
こんな会話を尻目にカルガモの親子はどんどんと進んで行く。
そしてふと、この親子に既視感に似たようなものを覚える。
テラはやっと既視感の正体を捉えられたようで。
依央利が見つけたのは1羽の子ガモ。
その子ガモは親ガモの後ろにべったりくっ付いて離れない。し
かも時々親ガモにくっつき過ぎて怒られていた。
そう、それは1週間程前のことである。
その日はいつも通りふみやが天彦に話しかけるが仕事関係の電
話をしていてで天彦は口に人差し指を当て静かにする様にお願
いしていた。
最初はちゃんと天彦の言うことを聞いていたふみやだがなかな
か話の終わらない天彦に腹を立てちょっかいをかけ始める。
天彦の髪を弄ったり、脇腹を擽るふみやを見て依央利はいつ天
彦に怒られるのかとヒヤヒヤしていた。
そして、
電話が切られる。天彦はいつも通り穏やかな笑みを浮かべたま
まだが目は笑っていない。
いつもなら天彦が折れて終わるがその日はどちらもなかなか折
れずに1週間程ピリピリした状態が続いていた。
結局元気の無いふみやを見て天彦が折れたが、この1件から更
に天彦にくっ付く様になったふみやに手を焼いていた。
いつの間にかカルガモの親子はいなくなっていたがカリスマハ
ウスにいるカルガモ親子の様子が気になって早く帰る事にし
た。
家に帰ると2人で仲良く本を読む2人が目に入る。相変わらず天
彦の横にぴったりとくっ付く2人を見て依央利は日常が戻った
事に安堵しつつ今日の晩御飯のメニューを考えるのだった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。