ifside
静かな部屋でただひとり
冷たい風が吹いていた
俺の実の父親が面会に来た。
面会は断ったけれど、また来るだろう
次会う時には父親と話をしたい…と思ってる
でも、それは人生終了の合図かもしれない
父親と向き合うって決めたのに…
相手が人殺しだと思うと急に会うのが怖くなる
でも…
そうだ、父親と会うのは死ぬためじゃない
ないこを守るために必要なことなんだ
よし、病室へ戻ろう
きっとないこが待っている
立ち上がろうとした瞬間 ____
くらっ
…なんだか、くらくらする
ポタポタ
手のひらには大量の血が溢れていた。
驚いて頭が回らなくなっていく
喉が焼けるように熱い…
頭痛もどんどん酷くなっていく
誰か助けて…ッ
今ここで死んじゃったら…
"誰がないこのことを守るの ___ ? "
ないこのことを守るって決めたのに…ッ
大好きだよ ないこ ___
バタッ
ないこside
ガラガラガラッ
ifにい…どうなっちゃうの __ ?
バタンッ
色んなことがありすぎて頭がまわらない…
ifにいはどうなってしまうんだろう…
落ち着かなきゃ…
落ち着かなきゃッ…
だめだ…ッ 冷静になんてなれないよぉ …
気がつくと俺は泣き出していた
涙も声も止まらなくて、自分では制御できなかった
ifにいに何かあったらどうしよう
ifにいが助からなかったらどうしよう
ifにいが死んじゃったらどうしよう ___ ?
「大丈夫ですか?」
俺の目の前には長身の男性が立っていた
この人…誰だろう ?
なんか、見たことあるような…
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。