今日もまた…いつもの日常が始まる。
やっぱりまだ元気ないよね…
私のお母さんは事故にあって下半身の麻痺を患った。大好きだったお仕事もこのせいで続けられなくなってしまい精神疾患も患った。リハビリも週に一度、ケアラーさんに病院に送ってもらいやってはいるけどまだ変わらない。お母さんはいつしか…生きる希望を捨てていた。
そして私はそんなお母さんの面倒をみる、ヤングケアラーとなった。
事故の賠償金で病院に通ったり、ケアラーさんに週に二度来てもらっている。
私のお父さんは離婚はしてないけど、お母さんと喧嘩して家を出て行き別居中。生活費は毎月入れてくれてる。事故の補償金で保健手当でお金も貰えてるけどやっぱり生活は大変。
私もやりたいことをする時間がほとんどなくて…。でも、今まで育ててもらってきたんだから……
「親孝行」この言葉が頭の中を巡り続ける。私は一生、元の生活には戻れないのかな…。
スマホを見ると、昨日りょーへいからLINEが入ってきていた。
LINE
りょーへいには風邪っていうことにしとこ…。優しいからぜったい気遣ってくれるから。幼馴染でずっとニコイチって呼ばれてた私たち。
でも、最近は学校にあんまり行けてないからそういうことも言われなくなった。
明日…。予定表を見ると明日はケアラーさんが来てくれる日。
明日は学校で亮平に会える。一応受験生だから勉強も頑張らないと…!そんなことを思いながら朝食を作り朝の身支度を終わらせた。
アンケート
夢主機能使えてますか??
できてるよ〜
97%
できてない😭
3%
投票数: 31票
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。