第8話

ブチっと堪忍袋‼️
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2025/09/05 02:31 更新
魔理沙
いっけなーい!!!遅刻遅刻‼️‼️
魔理沙
妖夢とグリムの奴、置いていくなんて酷すぎるぜ!!




 絶賛メインストリートを全速力で駆ける風の子、
 霧雨魔理沙。

 のろのろとサラシを巻いたりした結果
 妖夢とグリムに置いていかれ、
 現在遅刻の危機である。



なんか俺、美少女が少女漫画みたいに走ってる幻覚が見える...
バカ言えここは男子校だぞ
っていうかあれ昨日の騒動の奴じゃね?
うわ本当じゃん
関わりたくねー...
魔理沙
陰口は〜、隠れていうんだぜ!!
魔理沙
恋符「マスタースパーク」!!!


 ばきゅんっ


え、はああああああ!?!?!?!?


 流れ作業の如くマスパを撃ちつけ、
 勢いを落とさず走り続ける。

魔理沙
(お、前方に妖夢とグリムと...何だあの赤...茶?髪男)
魔理沙
(まあ気にしたら負けだな)


 さらに速度を上げ、妖夢の方へ飛びつく。
 キキーッとブレーキみたいな音を鳴らして
 体を止めた。

妖夢
あら、遅かったですね。どんだけノロノロしてたんですか?
グリム
待ちくたびれたんだぞ
魔理沙
すまんすまん、ちょっとその辺にいた奴らをぶっ飛ばしながら走ってて
何してんのお前...??


 妖夢達と話していたであろう赤茶髪が
 引いたように呟いた。当たり前だ。

魔理沙
私のことはどーだっていいだろ?何の話してたんだ?
妖夢
ああ、そこの幽霊じゃなくなった場合の幽々子様の行く末みてぇな像を見てまして
魔理沙
お前自分の主人に何てこと言うんだ




 お世辞にもスレンダーとは言えない体型の像を
 主人に例えるのは随分ひどい。



お前も知らねえの?ハートの女王のこと
魔理沙
知らねーなぁ
ふーん。これは昔薔薇の迷宮に住んでた女王だよ
規律を重んじる厳格な人柄で、トランプ兵の行進も薔薇の花の色も一才乱れを許さない
マッドな奴らばっかりの国なのに、誰もが彼女には絶対服従...なんでかって?
規律違反は即打ち首だったから!


グリム
ひえぇ、怖えんだゾ!
妖夢
つまり、ちょっと間違えただけで人の命を奪うし、絶対王政を敷くやべえ奴ってことですか?
悪く言いすぎじゃね?
そうは言うけどさ、クールじゃん?
俺は好き
だって優しいだけの女王なんてみんな従わないだろ?
グリム
確かに。リーダーは強い方がいいんだゾ
魔理沙
ふーん。でもダイエットはした方がいいと思うな、早死にするぜ


 地味に辛辣なコメントを残した魔理沙は、
 思い出したように「あっ」と言った。

魔理沙
ていうかお前、名前は?
エース
俺はエース。今日からピッカピカの1年生。どーぞヨロシク♪
グリム
オレ様はグリム!
大魔法士になる予定の天才だゾ
グリム
コッチの冴えない奴r


 ギチギチギチギチ

グリム
いっででででででで!!!!
妖夢
絞められたいんですか???
魔理沙
もう絞めててウケるぜ
魔理沙
あ、私は魔理沙。で、コッチの銀髪が妖夢。よろしくな!
エース
妖夢に魔理沙?珍しい響きの名前だな。まあいいや、よろしくな
グリム
なあなあ、エース。それじゃあっちの目に傷のあるライオンも有名な奴なのか?
エース
もちろん!これはサバンナを支配した〜...


 こんな感じにグリムが像の質問をしていき、
 魔理沙と妖夢は大人しくそれを聞いていた。

妖夢
なんかコイツもふくよかですね
魔理沙
ふーん。ちょっとケチだな


 ...茶々を入れながらだが
 そして、全部の話を聞き終わり...

エース
みんなクールだよな〜




















エース
...どっかの狸と違って!
グリム
ふな"!?


 突然のエースの豹変ぶりにグリムだけでなく、
 妖夢も魔理沙も目を見開いた。

妖夢
確かに
魔理沙
そりゃそうだろ


 なお、おおむね共感のようだが。

エース
ブッ...あははっ!もう堪えるの無理だ!あははは!!
エース
なあ、お前ら昨日入学式で暴れてた奴らだろ?
エース
闇の鏡に呼ばれたのに魔法が使えない奴らと、お呼びじゃないのに乱入してきたモンスター!
妖夢
...はい?
魔理沙
こら


 『 魔法が使えない 』
 という部分に反応した妖夢がメンチを切るが、
 魔理沙が抑える。

エース
いや〜、入学式では笑い堪えるの必死だったわ
グリム
ふな!?しっ、失礼な奴なんだゾ!
エース
で、結局入学できずに2人して雑用係になったわけ?はは、だっせー
エース
しかも『グレート・セブン』も知らないなんてどんだけ世間知らずなんだよ
エース
ナイトレイブンカレッジに来る前に、幼稚園からやり直すのをオススメするぜ?ぷくく...
グリム
ぐぬぬぬぬ...
魔理沙
こらグリム


 今にも問題を起こしそうなグリムを
 魔理沙が宥める。
 彼女は何を言えば怒るのだろうか

エース
ちょっとからかってやろうと思って声かけたけどー、色々と予想を超えてたね
エース
それじゃ、オレ達は君達と違って授業あるんで!せいぜい掃除頑張ってね?
エース
じゃ、魔法が使えるように努力でもしときなよ
魔理沙
...は?
妖夢
あっ


 前言撤回。
 魔理沙からプツッと何かが切れた音がした
 妖夢があからさまに顔を顰める

 どうやら努力に関することを言われて
 堪忍袋がブチっといったらさい。



 魔理沙は努力に関するうんぬんが地雷だった。




魔理沙
誰にだって言って良いことと悪いことがあるだろ?
魔理沙
いくら私たちが気に入らないからって、
そんなこと言ったらダメに決まってるだろ?


 魔理沙は 『 不機嫌です 』
 と言うようにむむむっと顔を顰めた。


エース
...何?オレとやり合おうっての?
魔理沙
私は売られた喧嘩は高く買うぞ!
妖夢
(ど う し て)
グリム
ふな...


 妖夢はエースに煽られた怒りはどこへやら、
 頭を抱えだした。

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