風神を私の前に出して聞いてきた
風神は迅さんの師匠の形見だと言ってた
それを上層部に渡して戦いを終わらせてると…
正直着いていっていいか分からないけど
私だったら着いてきてほしい、っていう理由で…
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このまま行くと太刀川さんと蒼也さんがいるらしい
説教は受けるつもりだけど…
太刀川さんにも会っておきたいから…
私は、会釈をした。
ここで話し始めるのはいい判断ではないと思ったから
怒られるとか無視されるとかかと思った
戦闘してる時も楽しそうだったし
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なかなか帰ってこないのでそわそわして
ついには部屋の隅にすみっこぐらしをしてしまう
そこから少し沈黙の時間があった
泣きそうになったけど頑張って引っ込めた
まるで遺言を聞くように聞こえたが
私が言うべき言葉はきっとこれだろう
それじゃない…
それ以外…謝らないといけない事…
謝らないといけない理由が分からないのは…
かなり失礼だが、これ以上思いつかないのも事実だ
たしかに言っていたかもしれない…
昔から、自我否定が多くて最近も癖で…
それでも…私はずっと
分からないと言おうとしたところで息が続かなくなって…
貧血みたいに頭がくらくらした
だんだん何が分からないのかすら分からなくなってくる
私は………
私なんか……私に可能性?
蒼也さんは椅子から立って
私の隣に立った
初めてだ。そんな事を言われるのは…
そう言って頭をわしゃわしゃした
初めて家族ができた気持ちになった
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。