あなたside
明日は皆のお仕事がない日だからお花見に行くことになった。世間に私が妹だってことを教えてから初めての外出。ちょっと緊張だけど楽しみだ...!
明日の卵焼きとお花見を楽しみに眠りについた。
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ザーザー、
って嫌な音がして目が覚めた。
まさか...!
と思って窓を見ると案の定、雨がふっていた。
下に行くと、皆も残念そうな顔をしていた。
よくよく考えれば、皆だって久しぶりの休みなんだし自分の好きなことをしたいだろうし!
目の周りが熱くなってきて急いで走って部屋に戻った。
雨だから仕方がないなんて自分自身が1番わかってること。
でも、久しぶりに全員が休みだった。
皆とお出かけするのだって久しぶり。
...なんで雨なんだろ。
なんか気分転換できるような事をしよう。
机の横からドリルを取り出して勉強をした。
でも中々やる気がでなくて、机の上に突っ伏した。
もぅ...やだ...
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気づいたら寝てしまっていた見たいで、
濵ちゃんが起こしてくれた。
机の上にある時計をみると丁度12時で
念の為、窓もみたけどやっぱりまだ雨だった。
はぁ...
下についたとき、濵ちゃんに後ろから目隠しをされて前が見えなくなってびっくりする。
え!?!?なにっ!?!?怖い怖い!!!!!
とりあえずみんなに前、前、前って言われるから前に進んで行くと途中で濵ちゃんに肩を押さえられる。
やっと目隠しを取ってもらえて、目をぱちぱちすると目の前にはリビングにシートをひいて座ってる皆がいて、壁には桜の枝が貼ってあって、床には桜の花びらがちらばっていた。
びっくりしすぎてその場から動けなかった。
シートの上には神ちゃんが作ってくれた美味しい美味しいご飯が広げられていて、ジュースもあった。
皆の元に行ってハグしようとすると途中でのんちゃんに遮られた。
皆とハグしたかったんだけどなぁ、笑
その後ものんちゃんが離してくれなったからのんちゃんのお膝に座って皆でご飯を食べた。
とか言いながらしっかり大ちゃんのお皿に唐揚げを取ってあげる神ちゃんはやっぱりお母さんだ。笑笑
あー、って口開けて待ってるのんちゃんのお口に唐揚げを運んであげる
次は卵焼き、その次はウインナー、その次は....って!!!
パクッて口を閉じたけど口の中には何も入ってなくて、あれ?と思ってのんちゃんをみるとニヤニヤしながら自分で食べていた。
本当だよ( ˙-˙ )
また口の中には何も入ってなくて、目の前にウインナーが見えた。
のんちゃん.,.💢
私の前にいた大ちゃんが卵焼きを食べさせてくれると思ったらすっごいドヤ顔しながら自分で食べちゃった。
淳太くんなら食べさせてくれるなんて考えた私が馬鹿だった( ˙-˙ )
もういいや、自分でとろ。
そう思って手を伸ばしたらのんちゃんに腕ごとハグされた
くっそ...
最後惜しかったんだけどなぁ...
濵ちゃんなら...食べさせてくれるって信じてたのに!!!
残るは神ちゃん...!✨
神ちゃんは優しいから!✨食べさせてくれるってしってるよ私は!!✨
う、嘘だろ...
前言撤回。
神ちゃんが1番鬼でした。
左右にヒョイヒョイ動かされ、散々動かされたあとはのんちゃんに食べさせるだなんて...
神山智洋は鬼でした。
嘘です。
最終的に食べさせてくれる神ちゃんはやっぱり天使さんです!✨
お部屋の中でやるお花見、楽しかったぁ♪
神ちゃん以外の6人はもう知りません。
特にのんちゃんは絶対許しません💢
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。