第15話

時の暗躍者
317
2024/05/06 13:07 更新



あの日を境に落ち着きを取り戻したジェノも精鋭部隊の一員として戦地に一緒に赴くようになった…







やはり現場を見ることで閉じこもっていた時よりもたくさんのことを目にすることができ、この戦争の意義やお父様がいかに早く終結させるために必死なのかを感じ取ってくれたようで…






元々の優しさだけでなく、日々の訓練やヘチャニの影響もあって、たくましさを兼ね備えるように…






そんな当時を思い出しつつ、引き続き2人きりになった時にジェミニの幼少期のことを雑談がてらジェノに聞き込みしていると、盾の特異体質のことで今まで自分が気づいていない事実を知った…


mk🍉
ちんちゃ?…そんなことが…



それは本人も気づいていないことで、いつも一緒にいたジェノの見立てによると、ジェミニは魔法力を感情によって増幅させることができるらしい…






幼い頃、ジェノが同級生に突然ぶつかられて階段を踏み外して足をひねる怪我をしてしまったようで…

(誰だ…俺の弟を怪我させたやつは…プルプル)






後から追いかけてきたジェミニが痛がるジェノに気づき、すぐに駆け寄ってきて泣き出しながら治癒の魔法を出そうとしたらしい…






でも戸惑っているせいなのか傷を治せるほどの力が出ず…




jm🐰
ジェノヤ…グスッ…待ってて…グスッ…
jn🐶
ジェミナ…落ち着いて…スリスリ(手)…ね?ニコ
jm🐰
ぴゃぁ…ボフン💨…パァー✨
jn🐶
わぁ〜すごいね!
痛みがどんどん引いていくよ
jm🐰
アセアセ…パァー✨…モジモジ
jn🐶
ジェミナ、いつもありがとう!
大好きだよ♩ニコ
jm🐰
シーン…ピッカーーーン✨✨
jn🐶
(おぉ、もっと光った!しかももう痛くない!!)



ジェノがお礼を言いながらジェミニと目が合った途端、グンと魔法の力が増していき、身につけていた魔法石が力を吸収し過ぎて光出すほどに…しばらくして傷が完全に治るほどだったとか…



mk🍉
なるほど…ジェミニはお礼を言われて喜んだってことかな?
jn🐶
うん…そうだと思う…けど本当のところは僕もよくわからない…
mk🍉
感情の増幅で力が変わるか…聞いたことないな…
jn🐶
不思議だなとは思ったけど羅家だし…盾の祖に匹敵する位なら他の盾の人とは違うんだろうし…?



感情の起伏のきっかけが正直「ジェノの言葉」だったからな気がしなくもないが、ジェミニがいない以上、勝手な憶測はしないことにした…







とはいえ、当時から2人がそれだけ気を許し合えるほどの仲を築いていたとなると、敵国側の人間であるジェミニのことが心配だろうし、昔話を気軽に話せる環境でもない世界がどれだけジェノにとって居心地が悪いかというのを改めて実感した…



mk🍉
ジェノヤ…ジェミニのこと、好きか?
jn🐶
え!!…う…うん…💦
今でも大好きだよ…敵国側だろうと僕の大切な人であることには変わりない…
mk🍉
そっか…ポンポン…
その気持ち、大切にするんだぞ!

ヘチャニのことだからこの先もジェミニとすれ違うこともあると思う…でもジェノの存在が2人を導くと俺は信じてる!
jn🐶
僕が…2人を導く?
mk🍉
そう!ジェノがリーダーになるんだ!
jn🐶
え、リーダーはヒョンでしょ??



ジェノに言われて気づく…自分が次の王になるのだとあれほど意識して生きてきたのになぜ?…悪い虫の知らせだろうか…でもジェノなら大丈夫だと心から思ったのは嘘じゃなかった…


mk🍉
そうだな!俺が怪我した時にでも頼む!
jn🐶
怪我もダメだよ!!
ヒョンは僕が守るんだから!絶対に!
mk🍉
おう、頼んだ!



ジェノから得た情報も参考にしつつ、犯人探しの調査をし始めて既に1ヶ月がたった…東の国との会合までに真犯人の情報を得るべく、毎日調査を続けていると偶然、他国での戦争情報の中で「死の女神、再び暗躍か!?」という見出しが目に入った…


mk🍉
もしかして…ジェミニの件も別に暗躍者が関わっているのか…




実際、睡眠薬と思われた毒薬は確かに先代王によるものだったとしても実行犯は別…しかも李家と変わらないほどの身体能力を持っている人物…







となると、複数人を指示でき、動かせる立場の人物がいるはず…


mk🍉
ダメだ…今ある情報だけじゃ真相究明にまでたどり着けない…時間が無いのに…



頭を抱えつつも、その日は国の生計を立てるべく、とある戦地への増兵依頼で激しい交戦が繰り広げられている戦地に行った…


mk🍉
酷い戦争だ…
こんな無駄な争いやめたらいいのに…
rn🦊
ですよねぇ〜私もそう思いますよ〜


早く依頼を片付けて調査に戻ろうと躍起になっていたら少し無理をしてしまい、安全な場所で休もうと丘の上から戦況を見ていると気配を感じる隙もなく、突然見知らぬ声が後ろから聞こえてきて驚く…

mk🍉
バッ…だ、誰だ!!
rn🦊
そんなに驚かなくても〜!
取って食ったりしないですから〜♩ニコニコ



自分の後ろにいた人物は戦地には似つかわしくない小柄で華奢な可愛らしい青年で…しかもこれだけドンパチしている環境でも冷静…むしろこちらに笑顔を向けており余裕すら感じさせる…


mk🍉
(新手の暗殺者か…ザワザワ)
rn🦊
あの〜あなたが剣の国のマークさんですよねぇ?
mk🍉
rn🦊
あ、無言はyesってことで良いですかね??
早速本題に入りたいのですが、「死の女神」って聞いた事あります??
mk🍉
ピクッ…(死の女神…)
rn🦊
私の通り名でもあったりするんですけど、マークさん…あなたにぜひお話したいことがございまして…


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