第2話

九条家到着
124
2025/09/24 16:09 更新
門をくぐり、屋敷に足を踏み入れる。
広間の重厚な家具と、静かな空気に、湊は自然と背筋を伸ばす。
冷徹と噂される将校、九条天寧との生活が、
今始まろうとしていた。
(なまえ)
あなた
お初にお目にかかります。
(なまえ)
あなた
瀬名あなたと申します。
九条天寧
いつまでそうしているつもりですか?
(なまえ)
あなた
申し訳ありません
九条天寧
謝れとは言ってない。
さぁ、顔を上げて。
九条天寧
ここでは、形式ばった言葉は必要ない。おまえは私の妻となった。遠慮せず、ただ自然に過ごせばよい
思わぬ言葉に、湊の胸が少し軽くなる。
九条天寧
……ただ一つ、覚えておけ。九条家に入った以上、己を軽んじることは許さない。弱さを恥じる必要はないが、逃げることだけはするな。
(なまえ)
あなた
……はい
天寧はわずかに表情を和らげると、背を向けた。
九条天寧
疲れただろう。部屋を用意してある。休むといい
そうして、天寧さんとの生活が始まった。
その夜、あなたは夢を見る
瀬名瑠夏
あんたなんて無能なの!
異能も使えないし、瀬名家の恥だわ!
父親
あなた!
見損なったぞ!
(なまえ)
あなた
ご、ごめんなさい!
ごめんなさい!
そうして夜が明けるのだった…。
続く

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