第47話

九章『リセット。』(7)※本編完結
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2023/08/01 10:24 更新
光石莉音
光石莉音
ぇ.....
白石青葉
白石青葉
ぅ...
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
あ、おば......?
ダメだ、声が出ない......。
私は急いで青葉の元へと駆け寄った。
白石青葉
白石青葉
莉...音...?
光石莉音
光石莉音
っ...あ、青葉...っ!!
どうやら、
青葉は心臓の辺りを刺されてしまったみたいだ。
出血は止まる様子はなく、
じわじわと青葉の服が赤く染まっていくのがわかる。
白石青葉
白石青葉
よかっ...た...莉音が...無事...で...
光石莉音
光石莉音
っ...よくないよ...全然よくないよ...っ
白石青葉
白石青葉
.....やっと...莉音を...守れた...
彼は、今にも消えそうなくらいか細い声でそう言う。
光石莉音
光石莉音
え.....?
白石青葉
白石青葉
だって....いつも守っ....てもらって....
た...から...
光石莉音
光石莉音
っ.....
光石莉音
光石莉音
そんなことないのに...っ
白石青葉
白石青葉
いや.....ずっと...守ってくれて...たよ...
光石莉音
光石莉音
っ...
白石青葉
白石青葉
だから...僕...守れてよかっ...ぅ...
光石莉音
光石莉音
!!
光石莉音
光石莉音
分かったから喋らないで...っ
光石莉音
光石莉音
このままじゃ死んじゃうからっ...
どうしてそこまで優しいの...?
自分が死にそうなのに、
どうして他人のことを想えるの...?
お願いだから、今は自分を第一に考えて...
青葉が死んだら、私はどうすればいいの...?

まだ、私の想いも伝えられてないのに...
白石青葉
白石青葉
...多分...僕はもう...死ぬと思...う...
光石莉音
光石莉音
っ!
光石莉音
光石莉音
そんなの...嫌だよ...っ!!
白石青葉
白石青葉
...ごめ、んね...莉音...
白石青葉
白石青葉
...僕も...死にたく、ない...や...
光石莉音
光石莉音
青葉...っ
白石青葉
白石青葉
でも...僕、分かる...んだ...
白石青葉
白石青葉
体が、さ....無理...って言ってる...から...
光石莉音
光石莉音
っ...そんな...っ
神様、
どうしてこんな悲しい結末を彼に与えたんですか...?

彼が何したって言うんですか...?

お願いだから死なせないで...っ...
そんな私の切実な願いを、
神は聞いてくれる訳もなく、

青葉の呼吸がどんどん浅くなっていく。
白石青葉
白石青葉
死ぬ....前に、ひと...つだけ...
白石青葉
白石青葉
言っ...ても、いい....?
光石莉音
光石莉音
...うん...っ
白石青葉
白石青葉
今度また...どこ、かで...
白石青葉
白石青葉
来世...とかでまた...会えた、らさ...
白石青葉
白石青葉
もう一、度...僕の...
傍、に居て...くれる...?
光石莉音
光石莉音
っ...!
光石莉音
光石莉音
っもちろん...っ...
光石莉音
光石莉音
約束する...っ
白石青葉
白石青葉
ふふっ....よかっ、た...
白石青葉
白石青葉
嬉し、いなぁ...
白石青葉
白石青葉
今まで...あり、がとう...
光石莉音
光石莉音
それはこっちのセリフだよ...っ...!
白石青葉
白石青葉
....莉、音...。
光石莉音
光石莉音
...青葉...っ...?
白石青葉
白石青葉
...誰よりも...君、を...愛して...た...
光石莉音
光石莉音
っ...!!
白石青葉
白石青葉
.......
私もだよ、青葉。

その言葉を口にする前に、彼は息絶えた。
それと同時に、
私の頬を伝って止まなかった涙が引いた。
青葉が息絶えた今、悲しみよりも先に、
怒りの感情が湧き上がってくる。
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
嘘...よ、ね...?
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
青葉...っ!ねぇ...!!
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
お願い嘘って言って...!!
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
青葉...っ!青葉...!!
自分から刺しておいて、何を言ってるんだろう。
元はと言えば、全部お前のせいなのに。
私の中の怒りが、徐々に殺意へと変わる。
許せない...許さない...
光石莉音
光石莉音
許さない...
今にも爆発しそうな感情を抑えようとしたが、
勝手に口が開いて、そう言っていた。
あぁ、もう止まれないや、青葉。
いいよね、だって、あいつが悪いもんね。
光石莉音
光石莉音
なんで青葉を刺した?
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
え...それはあなたの前に青葉が来て...
光石莉音
光石莉音
青葉が来そうなの見えてただろうがよ。
光石莉音
光石莉音
その瞬間に避けてれば、青葉はあんなに苦しまずに済んだのにさぁ...
光石莉音
光石莉音
ほんと、何してくれてんの?
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
っ...でもっ...
光石莉音
光石莉音
この期に及んでまだ言い訳?
光石莉音
光石莉音
そもそもなんでお前が泣くわけ?
刺したのお前だろ?
光石莉音
光石莉音
だったら先に謝んのが先じゃねぇの?
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
っ...
なんで謝ることすらしないんだろうか。

自分だけど、自分じゃないみたいで呆れるわ。
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
ごめ...
光石莉音
光石莉音
今更何言っても遅いけど。
ダメだ、何言ってもこいつ分からないんだ。

てか、青葉死ぬほど辛い思いしたのに、
ただ言ってるだけじゃ全然仕返しにならないよね。
あ....わかった。
じゃあ殺しちゃえばいいんだ。
私は青葉に刺さっていたナイフを優しく抜き取る。
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
っ...!あなたまさか...っ
私はナイフを握りしめ、
あいつの元へとゆっくり歩く。
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
嫌、嫌よやめて...っ!
光石莉音
光石莉音
嫌って...w
光石莉音
光石莉音
覚悟決めてたんでしょ?
光石莉音
光石莉音
元の計画と同じことなんだから、
嫌も何も無いでしょww
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
っ...でもそんなことしたら、
あなただって死んでしまうじゃない...!
光石莉音
光石莉音
私?私は全然平気だけどw?
光石莉音
光石莉音
むしろ青葉と同じ所に行けるんだから、
これ以上の幸せなんて無くない?
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
...あなたどうかしてる...っ
光石莉音
光石莉音
いやいや、
どうかしてんのはお前の方だよ。
私の気持ちを表すかのように、
止んでいた雨がまた激しく降り始めた。
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
っ...
このままじゃあ青葉が錆びてしまう...
光石莉音
光石莉音
この状況でそれ気にしてるなんて、
余程余裕なんだね、お前。
あいつが青葉に視線を向けた瞬間、
私はあいつの心臓をナイフで刺した。
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
う"っ...!!
光石莉音
光石莉音
はぁ...wこれでやっとやり返せたよ...
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
っ...はぁ...っはぁ...っ
光石莉音
光石莉音
何w?まだ生きてんのw?
光石莉音
光石莉音
さっさと死んでくんないw?
光石莉音
光石莉音
私、早く青葉に会いたいんだけど
光石莉音(未来)
光石莉音(未来)
っ.......
あ、やっと死んだ。
あいつが息絶えたとともに、
私にも激しい痛みが襲ってきた。

私は青葉の隣に倒れる。
あぁ...これで青葉とまた会える...
光石莉音
光石莉音
これで...ずーっと...一緒だよ...青葉。
意識が遠のいていく...これが死の間際の感覚か...
そんなことを考えていると、
走馬灯のように美波や風真、
純恋ちゃんのことを思い出した。
あの子たち、私と青葉のこと大好きだからな...
もしかしたら死んじゃうかも...?
そんな根拠もないようなことが浮かんだ。
一応、最後に皆にメッセージでも残すか。
私らしくない提案だが、
青葉だったらこうするだろうと思ったため、
2人からの言葉として書いておくことにする。
私はもう力が残っていない指に自分の血を付けて、
ダイイングメッセージのように文字を書く。
「生きろ」
こんなことを。
美波や風真に効くかどうかはわからないけど、
純恋ちゃんにだけは効いて欲しいなぁ...
効いてくれることを信じながら、文字を書き終えた。
視界が白くなっていく。痛みももう感じない。
もうこの世とはさよならだ...。
少し名残惜しいけど、じゃあね。
美波、風真、純恋ちゃん、煉くん。
そして青葉のお友達も。
 
...来世でまた、会える日まで。
翌朝...6月14日 (土曜日)

〈羽田家〉
純恋の母
純恋ちゃーん?
今日は土曜授業だから学校よ〜!
羽田純恋
羽田純恋
ん...はーい...
お母さんに起こされ、私はリビングへと移動した。
テレビからはいつも通り、
朝のニュースが流れている。
純恋の母
ねぇ、純恋ちゃん...
純恋の母
この学校名って、
純恋ちゃんの学校の名前よね...?
羽田純恋
羽田純恋
え...?
母はテレビを指さしてそう言った。
なんでうちの学校がニュースに...?
そう思いテレビを見ると...
アナウンサー
昨日午後3時頃、〇〇市△△公園で、
高校生だと思われる男性と女性、
2人の遺体が発見されました。
そんな声とともに映し出された映像には、
〈〇〇高校の男女死亡〉と書かれたテロップと共に、
見覚えのある2人の写真が映し出された。
アナウンサー
亡くなったのは光石莉音さん(16)と、
白石青葉さん(16)で、
2人は同じ〇〇高校に通っていたそうです。
アナウンサー
また、現場にはナイフが落ちており...
羽田純恋
羽田純恋
嘘...
純恋の母
純恋ちゃん、その人たち知ってる人?
羽田純恋
羽田純恋
...うん...
純恋の母
それは残念ね...
純恋の母
今日は学校お休みしましょうか。
純恋の母
お母さんと一緒にゆっくりしましょ?
羽田純恋
羽田純恋
...うん。
...どうして...?2人とも死んでしまうなんて...
そんなのあんまりじゃない...
やっと莉音先輩とも仲良くなれたのに...
もう、死にたい....
そう思った瞬間に、
アナウンサーの言葉が頭に響いた。
アナウンサー
また、現場には血で「生きろ」と書いてあり、莉音さんが亡くなる直前に書いたものだと思われています。
羽田純恋
羽田純恋
っ...!
「生きろ」
前にも似たようなことを、
莉音先輩に言われていたのを思い出した。
これは、私に向けてのメッセージだろうか...?
そうだとしたら、私は...
死ぬ訳にはいかないじゃない。
羽田純恋
羽田純恋
ごめんお母さん、
やっぱり私学校行くよ。
純恋の母
え、本当に...?
羽田純恋
羽田純恋
大丈夫。
私は莉音先輩と青葉先輩の分まで生きるんだ。

...生きなきゃいけないんだ。
純恋の母
そう...?ならいいけど...
見てて、莉音先輩、青葉先輩。
アナウンサー
速報です!たった今、
〇〇高校で男子生徒と女子生徒の2人が飛び降り、死亡しました。
...私だけは、絶対死なないから。
ゆい
ゆい
はい...
ついに九章終わってしまいました...
ゆい
ゆい
こうなるからずっと書くの渋ってたんですよ😭
ゆい
ゆい
書いててめちゃくちゃ辛すぎて😭
青葉と莉音推しの子ほんとごめん...
ゆい
ゆい
ここで本来なら完結なんですが...!
ゆい
ゆい
実はまだ続き...というか、
本編の最後は純恋ちゃん視点でしたが、
その別の人視点のお話があります...!
ゆい
ゆい
なのでもう少しお付き合い下さい...!
ゆい
ゆい
ってことで次回は...
玖章で「リブート、」です...!
ゆい
ゆい
ではまた次回に!

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