第123話

第122話
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2021/03/18 16:04
~紫耀side~


とある日の朝

今日も学校ダリィな…なんて思いながらリビングに向かうと、いつも優雅にコーヒーを飲むあなたの姿が無い


日直とか言ってたっけ?
いや、聞いてないしLINEも入ってなかったな…


平野紫耀
平野紫耀
なあ母さん、あなたは?
母
あら、そういえばまだ降りて来ないわね…


どうしたんだろ
寝坊かな…?珍しいな


平野紫耀
平野紫耀
ちょっと俺、様子見てくる


まだ寝てるとしたら早く起こさないと遅刻だ
現時点で結構ギリギリの時間なんだから


急いで階段を駆け上がりあなたの部屋をノックするもあなたからの返答が無い


平野紫耀
平野紫耀
あなた?開けるぞ…オイ、あなた…ッ?
私
しょ…おは…ゴホッゴホッ


あなたは真っ赤な顔でベッドの上でグッタリしながら咳き込んでいた


平野紫耀
平野紫耀
おま、大丈夫かよッ!?
私
しんど…風邪引いちゃったっぽい…ゴホッ


そっとおでこに触れると凄い熱さが手のひらを伝った
これ…かなり熱あるんじゃ…


平野紫耀
平野紫耀
ちょっと待ってろ、母さん呼んでくる
私
ん、





____


母
あらやだ、39.5℃…学校に休むって連絡しないと…
平野紫耀
平野紫耀
俺も休むッ!!
母
紫耀はちゃんと行きなさい、元気なんだから
平野紫耀
平野紫耀
でも…だって…


こんな高い熱出して苦しそうなあなたをほっとける訳無いだろ…


私
ママ居るんだし…大丈夫だから…
その代わり、早く帰ってきてね…?
平野紫耀
平野紫耀
ん、わかった。ダッシュで帰るからちゃんと寝てろよ?
私
ん、行ってらっしゃい


後ろ髪を引かれる思いであなたの部屋を出たけど…苦しそうに咳き込む音がする

ホントに大丈夫かな…




____



神宮寺勇太
神宮寺勇太
おはよう、紫耀
平野紫耀
平野紫耀
じんか、おはよ


1人で寂しく学校に向かう途中、じんに話し掛けられた


神宮寺勇太
神宮寺勇太
あなたちゃんは?一緒じゃないの?
平野紫耀
平野紫耀
あなたなら熱出して休みだよ
神宮寺勇太
神宮寺勇太
そっか…心配だね…
平野紫耀
平野紫耀
気になるのか…?あなたのこと
神宮寺勇太
神宮寺勇太
ま、そうだ…ね?
平野紫耀
平野紫耀
まだ好き、とか…?


って何聞いてんだよ俺!!
別にそんなこと聞く必要ねえじゃん!!


神宮寺勇太
神宮寺勇太
そりゃ好きだよ?だってずっと好きだったんだから
平野紫耀
平野紫耀
あなたは俺のだからな?
神宮寺勇太
神宮寺勇太
分かってるよ笑
ちゃんと諦めるって努力するつもりだし


つもりってなんだよ…
ま、じんは人のモン奪うような性格では無いからな…多分


平野紫耀
平野紫耀
前の学校で彼女とかいなかったの?
神宮寺勇太
神宮寺勇太
いたけど…やっぱりあなたちゃんの事が忘れられなくて振っちゃったんだよね
平野紫耀
平野紫耀
うっわ…可哀想…
神宮寺勇太
神宮寺勇太
確かに可哀想なことしたかな…俺がこっち戻ってくる直前まで別れたくないって言われてたし
平野紫耀
平野紫耀
ヨリ戻してやればいいじゃん
じんがあなたと付き合うことは無いんだからな!
神宮寺勇太
神宮寺勇太
だから分かってるって笑
でも、中途半端な気持ちで女の子と付き合いたくないからさ
平野紫耀
平野紫耀
だったら早くあなたのこと諦めろよ笑
神宮寺勇太
神宮寺勇太
だから努力するって!笑
ぁ、学校着いた。じゃ、またね紫耀


じんのヤツ、根はいいヤツだからモテんだと思うんだどなあ


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