~紫耀side~
とある日の朝
今日も学校ダリィな…なんて思いながらリビングに向かうと、いつも優雅にコーヒーを飲むあなたの姿が無い
日直とか言ってたっけ?
いや、聞いてないしLINEも入ってなかったな…
どうしたんだろ
寝坊かな…?珍しいな
まだ寝てるとしたら早く起こさないと遅刻だ
現時点で結構ギリギリの時間なんだから
急いで階段を駆け上がりあなたの部屋をノックするもあなたからの返答が無い
あなたは真っ赤な顔でベッドの上でグッタリしながら咳き込んでいた
そっとおでこに触れると凄い熱さが手のひらを伝った
これ…かなり熱あるんじゃ…
____
こんな高い熱出して苦しそうなあなたをほっとける訳無いだろ…
後ろ髪を引かれる思いであなたの部屋を出たけど…苦しそうに咳き込む音がする
ホントに大丈夫かな…
____
1人で寂しく学校に向かう途中、じんに話し掛けられた
って何聞いてんだよ俺!!
別にそんなこと聞く必要ねえじゃん!!
つもりってなんだよ…
ま、じんは人のモン奪うような性格では無いからな…多分
じんのヤツ、根はいいヤツだからモテんだと思うんだどなあ
とりまじんも虫対象に入れとこ←
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!