西暦2xxx年。
急速に発展した科学技術によって、人類はかつて“未来”と呼んでいた時代へ辿り着いた。
都市を覆う立体広告。
空中を走る情報投影。
脳神経と接続される電子端末。
高度に発達した義肢技術。
そして __ アンドロイド。
彼らは労働力としてだけでなく、隣人として、家族として、同じ生きている者として、既に社会へ深く溶け込んでいる。
人間と機械の境界は、もはや曖昧になっていた。
……表向きは。
だが、この世界には説明できない“異常”が存在する。
突然発生する怪死事件。
空間の歪み。
存在しないはずの声。
監視記録から消失する人影。
そして、人知を超えた異形。
人々はそれを総称して、「怪異」と呼ぶ。
怪異は人間の負の感情に引き寄せられ、現実へ滲み出る。
恐怖。 執着。 後悔。 憎悪。
それらが世界の“バグ”と結びついた時、怪異は発生する。
だが、その存在は一般には公開されていない。
都市機能の混乱を防ぐため。
社会秩序を守るため。
“正常な世界”を維持するため。
怪異は今日も、誰にも知られぬまま処理され続けている。
警察。 探偵。 怪盗。 マフィア。
立場も思想も異なる者たちは、それぞれの方法で怪異と向き合っている。
ある者は人々を守るため。
ある者は真実を追うため。
ある者は核を奪うため。
ある者は裏側を支えるため。
ネオンの光が夜を照らし、電子音が絶えず響くこの都市で。
人間と怪異、現実と異常は、今日も紙一重に共存している。
__君たちは、そんな世界を生きている。
『 GLITCH JUSTICE -グリッジ・ジャスティス- 』
これより、物語の連載を開始していきます。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!