暗い。狭い。でも、もう慣れたところ
え、どこだって?それはー...通気口の中
忍び込むには避けることができない道、通気口
アジトに着き、ピンクの煙がとかれた時、私はすぐさま天井にあった通気口に入った
身体能力は自信あるのよ。エイムはちょっと触れないで欲しいけどね
四つん這いになって進むのも慣れたもんだよー、腰めっちゃ痛くなるけど
道が結構別れていて、よくどこ行けばいいのか分からなくなる
(まぁロセウスの指示があるから迷わず進めれるけどね。ロセウス指示するの上手いのよ)
途中で凄い数の足音がしてる。部下にでも見つかったのかな...?大丈夫かな
しばらく進んでいたら、下から光っているところがあった
どうやら部屋に繋がっているようで、覗いてみると研究室みたいで、白衣を着たティラールの組織らしき者がうろうろしている。恐らく開発チームだろう
(これは...チャンス!)
と、言っても、見つけてすぐさま侵入するほど馬鹿ではない。ちゃんと様子を見てから入る
数十秒後、立ち止まって作業し始めた。今しかない
慎重に蓋をどかし、静かーに着地した
やはり研究室で、机の上に薬品やら道具やらが置いてある
ティラールの奴は気づいていないようで、身振りもしない
後ろからそっと忍び、白衣にある一か所だけあるポケットに手を入れようとした途端、ビカっと雷が白衣の前に直撃したんかってくらい光り、奴は急にあわあわと慌てだした
そのとき─
なにも無い所からブワっと、ピンクの霧が現れた
───あの霧、見たことある
白衣の着た組織の奴はより慌てだした。顔を真っ青にして
その隙に持ち手のスタンガンで一発気絶させた
(私に銃は扱えないからね、スタンガンは相棒)
そしてスッとカードキーを盗った
既視感を感じた霧が晴れ、謎の5人組が現れた
みんなパニクってる反応を見せた
・・・
もしかして
───貴方たちは─
建物内で銃声音が複数鳴り響く
敵の数が倍に増え、とても近づけそうにない
流石のロサードも苦戦してる模様
次々へと角からわんさか出てくる。さっきのやつはどうしたんだい!!
なんとかわずかな人数は倒せてるけど、まだまだ全然来る。絶えそうにない
後ろから急なまたあのような鼓膜が破れそうな銃声音が聞こえた
振り返るともう1mもないほど敵があたいに近づいていた
反射的にあたいはそいつの腹を殴ってしまった
そいつは呆気なくバタっと倒れた。結構勢いよく倒れた。めっちゃびっくりした
一人倒しただけじゃ収まるはずもなく、まだまだ戦闘は続いてる
あまりにも数が多く、倒しきれないということで一回逃げることに
後ろを振り返って爆走した。背中からゴトゴトと大勢の人が追いかけてる音がする。てか殺し屋ってこんなにわんさかいるもんだっけ?絶対違うよね?
最初に着いた通路まで来て、前に行こうとしたとこ、わらわらと前から敵が押し寄せてきた
戻ろうすると、後ろからも敵がやってきた
逃げ道は前側、L字型通路しかない
その先行き止まりなため、そこに逃げたら絶対ハチの巣にされる
敵はあたいたちの方向へと走ってきている。人数が多すぎる。多分強行突破は無理だ
そしてあたいたちは覚悟決めてL字型の通路を走った
奥まで行き、案の定追いつめられた。一斉に銃口を向けられている。初日を思い出す。まあ人数が比べもんにもならないけど
じりじりと寄ってくる
壁だと思い、後ろに手を触れようとしたとき─
後ろから倒れ、思いっ切り尻もちついた
上を見上げると、アジトの内部の灰色の壁とは違う、黒の壁があった
周りを見渡したら、これまた壁も床も黒だった
後からみんなも来た。まさかのみんな壁をすり抜けてこちらにやってきた。あたいもあんな風に壁をすり抜けたんかな!?
不思議と、敵はこの通路にはやってこなかった
一本の通路のようで、その奥には部屋のと同じ鉄の扉がある。恐る恐るみんな扉に近づいてく
さっきの銃声音が嘘のように静かで、靴音が鳴り響く
扉まで着いたが、開くことはない
かと言って戻るのも危険だ。出てきたらまた敵たちが襲い掛かってくるだろう。今度は確実にハチの巣にされる
立ち止まっていると、突然ウィーンと扉が開いた
ずっとここに溜まってるのも仕方ないし、少し歩く速度を落として入った
中は赤茶色という、随分見てこなかった色の壁で、床はタイルみたい。大人っぽい感じ。周りはロッカーとデスクがあった
その時、誰もいないのに色んなところから弾が撃たれた。2発同時に撃たれることもある。ひとつひとつの銃声音が重たい気がする

気合いと奇跡で避けてたらピタっと弾が止んだ
そのとき、ドタっと上から蹴る音がして、下からシュタっと何者かが降りて来た
コツコツと足音をあえて出すようにこちらに近づいてきた
まさかのリーダーとご対面。確か名前はアクト...じゃない、アルト...でもない、アトクだったと思う。多分
(じゃあなんであたいたちにあの筒を送ったんだ?どう考えても意図的にしか思えん)
胡散臭いけど、嘘ではなさそうな言い方でもある
やはり、あたいの世界の干渉方法も知っているみたいだ
アトクはゆっくりロサードの方を向いた。ムカつく顔して
ロサードは冷静に応答した
まさかのカイドが目的だったとは。自分たちが目的じゃないのは珍しいパターンだ
おそらく殺し屋の仕事のことを言ってるんだろう
ほとんどは”情報収集”...どれだけティラールがおぞましいのか分かる
ニヤリとアトクが笑う
キッとアトクを睨んでいる。銃を構えているときより鋭いと思う
人質とか怖すぎる。ロサードは黙ってアトクを見つめている
今度はあたいたちの方に向いた。変わらずムカつく顔をしてる
だけど、共感できる
まあ10人ほどがかりで突っ込むのは大胆だったかもしれない
さっきよりアトクはニヤリと歪ませた
その直後、一回瞬きしたときにはもうそこに姿はなかった
どこを見渡しても見当たらない。一体どこに行ったんだろ
真上から声がした。即座に顔を振り上げると、また姿は無かった
威勢のいい声が聞こえた。あたいは言う通りに伏せる
そして、頭の上からすんごい乱射の音がする。本当に色んな所に撃ってる感じ。しかも速い。バチバチ音が飛び散ってる。その中で低い銃声音が混じっている
顔を少し上げると、ロサードとアトクがタイマンしていた。ひたすら撃ち合いをしてる
ロサードは弾避けるのに必死で動いてるが、アトクが一歩も動いてない。格が凄すぎる
こたろーは横からとつろうとしたが、スッと上半身を斜めって、華麗に避けられてしまった
みんなも次々に攻撃を仕掛けたが、どれも避けられた
あたいもじっとしてられず、殴ろうとした。思わず腹パンしてしまったときみたいに
同じように、避けられた。と思いきや─
アトクがロサードを振り回し、あたいの方向に飛ばしてきた。ロサードも状況が掴めてない顔してる。アトクは満面の笑みだ。怖すぎ
こたろーが手を伸ばしたときには、もう数mぐらいに近づいていた。ロケットみたいにぶっ飛んできて、このままだと顔に頭が直撃してしまう
そう怒鳴られ、ビクっとしたが、体は動かなかった。もう避けれない近さまで来てる。いっそ、イチかバチか受け止めようと手を伸ばして構えてみた
その時、なんとか両腕を掴むことができたが、勢いでそのまま後ろに、仰向け状態で倒れこんでしまった
(やべ、背中うった、、)
背中から全身に響き渡るように痛い
いつの間にか手を放してしまったみたいだ。顔を上げるとロサードがなんとも言えない表情をして立ってた
ロサードは見事着地することができたようだ、よかた。だけど背中がしぬほど痛い
前を見るとかにかまたちがアクトの相手をしている。よくできるな
みんなと戦ってる隙をつくように、ロサードが銃弾を放った
アクトが振り向いた瞬間はきゃには腹パンを食らわせた
アクトが手にしてた銃が投げ出された
銃の行き先は...
カチャっと銃を拾い上げ、じっと見つめているねえすぁんだった
銃を取られたことに気づいたのか、アトクはすんごいスピードねえすぁんに向かった
───え、直撃する─
と思いきや、
ねえすぁんは持ってた銃を即座に横に投げ捨てた。その先は、、
そっと投げられた銃をばにこが拾い上げた
アトクが気づいてピタッと止まり、チラっとばにこの方を向き、猛スピードでばにこの前まで詰め寄った
ばにこは躊躇いながらも銃を宙に投げた。次は...
きのちよが華麗にキャッチし、アトクが進もうとした道を塞ぐように3発ぐらい撃った
またまた銃を投げてパスした。お次は、、
どるこの手の上で銃が飛び跳ね、なんとか掴めた
そしてさっきと同じようにどるこに向かって駆け込んだ
焦っているどるこに向かってきゃにが言った
目を思いっきり瞑り、弾を放った
当たる─
その時、アトクは懐からナイフを取り出し、弾を切り裂いた
そのままどるこに突っ込みそうになった
どるこは銃をぶん投げ、すぐさましゃがんだ
ナイフはどるこの真横にドンっと音が鳴るぐらい壁に突き刺さった
そのとき、またアトクの足元に銃弾の跡ができた
横を見ると、どるこが持ってた銃を持ってるりおれがいた
くるっと向き、さっきよりさらに猛スピードでりおれに駆け寄った。抜いたナイフを手にして
りおれは即座にバンっと、音を響かせた
ナイフに弾が当たり、カランと音を立てて落とした
アトクは気が抜けるようにしゃがんだ
隣から微かに金属音がした
ロサードが銃を構えている。視線はアトクだ
アクトの顔が少し上がり、髪がかかって見えなかった顔が少し見えた
・・・
口元が笑っている
口元が見えて数秒後、隣からまた鼓膜破れそうな程の銃声音が聞こえた
思わず目を閉じてしまった
それから少し目を開けた
さっきまであったはずのアトクの姿が、忍者のごとく消えていた
横から声がし、振り向いたら─
続く...
動画
前編
中編
後編












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。